寒い家を暖かくする方法とは?DIYでできる節約断熱術!

家が寒いと、体を壊したり光熱費がかかったりと、暮らしの負担が増えてしまいます。家を暖かくするには、リフォームが有効ですが、お金をかけたくない方はDIYでできることからチャレンジしてみましょう。

 この記事では、寒い家を暖かくする方法についてご紹介します。どれも簡単にできる方法ばかりをピックアップしているため、ぜひ参考にしてください。

 家が寒くなる原因とは?

家が寒くなる原因はさまざまです。暖房機器のパワーが家の広さに対して足りていなかったり、換気扇や給排気口から外気が入ってきて寒さを感じることも考えられます。

 また、古い家の場合は隙間風が吹き込んだり、断熱対策ができていなかったりすることもあるでしょう。日当たりの悪さも、家が寒くなる原因かもしれません。

 家が寒くなる要素はさまざまですが、対策を講じることで、快適な室温に近づける可能性があります。

DIYや市販品でできる!寒い家を暖かくする方法

寒い家の断熱性を高めるために、どのようなことができるでしょうか。ここからはDIYでできる寒い家を暖かくする方法について、ご紹介します。

 窓の寒さ対策

家が寒くなる原因の多くが、窓にあるとされています。窓を断熱することで、住まいの温かさはぐっと増します。

 DIYでできる窓の断熱方法について、見ていきましょう。

プラダンで二重窓の設置

プラダンとは、プラスチックでできた段ボールのことです。プラダンは段ボールと同じく、素材の中に空気の層があり、断熱対策に適しています。また、切ったり曲げたりできる、扱いやすい素材でありながら水に強いことなどもプラダンの魅力です。

 プラダンをコの字型に曲げて窓に設置することで、簡易的な二重窓になり、冷たい空気が窓から侵入するのを防げます。

 窓の開閉を頻繁に行う場所にプラダンを設置する場合は、プラスチックレールとプラダンを用いて引き違い窓をつくるのも良い方法です。レールを両面テープで窓枠に貼り付けて、2枚のプラダンをはめ込めば、開閉できる二重窓を作れます。

隙間テープを貼る

窓周り・ドア周りの空気が冷たいと感じる場合は、すきま風が侵入している可能性があります。

 すきまをふさぐ方法はさまざまですが、隙間テープがもっとも簡単で効果的です。隙間テープを貼ることで外の冷たい空気が入るだけでなく、室内の暖かい空気が出ていくのも防げるでしょう。

カーテンを変える

カーテンには保温カーテン・断熱カーテン・遮熱カーテンといった、寒さ対策に効果的なタイプがあります。

 秋・冬などの冷え込む季節は暖かいタイプのカーテンに変えて、室温を快適に保つのもひとつの手です。

 また、カーテンの裾を長くしたりサイドを折り返すリターン縫製にしたり、レール上部をレールボックスで塞いでしまうのも良い方法です。

 カーテンによって窓を完全に覆うことで、室内の快適性が増します。

窓に断熱フィルムを貼る

窓が冷たいと、部屋の空気にもその冷たさが伝わります。窓に断熱フィルムを貼って、室内の空気が冷気に変わらないようにするのも良い方法です。

 フィルムシートは、ホームセンターやインターネット通販などで販売されています。安価な上に取り付けも手軽にできるため、すぐにできる断熱対策を取り入れたい方におすすめの方法です。

床の寒さ対策

足元が冷えて寒さを感じる場合は、床に寒さ対策を取り入れてみましょう。

 すぐにできる床の寒さ対策の方法をご紹介します。

ホットカーペットを敷く

床の寒さ対策でもっとも効果的な方法が、ホットカーペットの導入です。ホットカーペットを敷くことで、床が暖かくなります。ブランケットや膝掛けを併用すれば、こたつ代わりにもなるでしょう。

 ローテーブルを使用する家庭であれば、ぜひおすすめしたいアイデアです。

 ラグを敷く

ラグマットを敷くことで、フローリングの冷たさが体に伝わるのを防げます。ホットカーペットと併用するのがおすすめですが、ラグマット単体でも十分効果を発揮するでしょう。

 なるべく厚手のラグを敷いて、足元の寒さを軽減しましょう。

コルクマット・ジョイントマットを敷く

コルクマットやジョイントマットなど、空気の層をたくさん含む床用アイテムを寒さ対策として用いるのも良い方法です。

 空気の層が床の冷たさが体に伝わるのを防いでくれるため、足元が暖かく感じられます。

 コルクマット・ジョイントマットは柔らかく転んだり寝たりしても痛みがないため、お子様やペットがいる家庭にも適しています。

壁の寒さ対策

壁周りの空気が冷たいと感じる方は、壁の断熱性能をアップするDIYを取り入れてみましょう。

断熱タイプの壁紙シールを貼る

近年では壁紙シールと呼ばれる、貼るだけで壁紙の施工ができる手軽な壁紙が販売されています。壁紙シールの中には断熱タイプの品もあるため、壁の寒さ対策を実現したい方は取り入れてみてはいかがでしょうか。

内壁をつくる

壁にSPF材で柱をつくり、ベニヤ板を貼り付けて内壁を作ることも可能です。内壁を設置することで、壁に伝わる冷気が部屋に入るのを防げます。

 内壁をつくるDIYは大掛かりになるため、入念な設計図の作成や工具の準備などが必要です。施工自体はビスの打ちつけや木材のカット程度と簡単な内容が多いため、DIYに慣れている方であればそれほど苦労せずに施工できるでしょう。

DIY・市販品では根本の解決にはならない場合も!

DIYや市販品でも、ある程度の寒さ対策が叶います。しかし寒さ対策ができる範囲は住まいの一部であり、簡易的な内容がほとんどです。また、素人の施工であることから、不備がある可能性も考えられます。細部まで十分な施工ができていないことで、十分な効果が実現できないこともあるでしょう。

 加えて、DIYでおこなう寒さ対策の中には、部屋の景観を損ねる内容のものもあります。

 これらの要因から、DIYで行う断熱対策はプロに依頼する内容と比べると、効果や満足度に大きな差が出ると考えられます。

 根本的な寒さ対策を実現するには、家そのものに断熱工事を加えることも検討してみましょう。リフォームで住まいの断熱性能を高めたり、新築のタイミングで断熱対策に力を入れたりすることで、暮らしの中で寒さを感じる機会をぐんと減らせます。

寒い家を暖かくして冬を快適に!

住まいの寒さ対策は、アイデアを用いることで実現できます。まずはDIYできる寒さ対策を取り入れてみましょう。

 効果をそれほど感じられない方は、断熱リフォームも検討してみてください。

 寒い家を暖かくする方法を用いて、より暮らしやすく快適な日々を迎えられたら良いですね。