クローゼット収納のコツ!使いやすさを継続させるポイントとは?

「部屋は片付いているけれど、クローゼットの中はぐちゃぐちゃ」なんてことになっていませんか?

クローゼット収納が乱れていると、洗濯物をしまうのが億劫になったりどこに何があるのかわからなくなったりして、生活のしにくさを感じてしまいます。

整理整頓の維持ができ、使いやすいクローゼットにするには、クローゼット収納のコツを掴むことが大切です。この記事では、クローゼット収納のコツときれいな状態を継続させるポイントについてご紹介します。

「クローゼット収納をどうにかしたい」「クローゼットを整理整頓したい」と悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

クローゼット収納のコツ!まずはどこから何をやる?

クローゼットを使いやすくするために、クローゼット内の整理整頓から始めてみましょう。

理想的なクローゼット収納を実現するための整理整頓のコツとは、どのようなものなのでしょうか?

やるべきこと①いる物・いらない物の仕分けをする

クローゼット収納をより使いやすくするために、クローゼット内の物を減らしましょう。

クローゼットに残す物は、クローゼットの収納スペースに対して8割ほどが目安です。8割を超えてしまうと収納がしづらくなるため、物を残しすぎないように注意してください。

また、要・不要の判断に困る物を保管する「仮置き場ボックス」も作っておきましょう。ボックスの収納スペースは、部屋のすみがおすすめです。

ボックス内の物は時間を置いて再度仕分けをします。放置をしないようになるべく目に付く場所に置いておきましょう。

やるべきこと②使用頻度の高い物・普通の物・低い物でさらに仕分けを

いる物・いらない物の選定を終えたら、次はいる物を使用頻度の高い・普通・低いで仕分けをしましょう。使用頻度の高さによって、収納場所が決まります。収納場所についての詳しい内容は、後述する「クローゼットの収納場所別!使いやすさを実現するしまい方のコツ」の項で解説します。

やるべきこと③シミュレーションをする

使用頻度で物を分別できたら、次は収納計画をたててみましょう。収納計画はクローゼットの図面を紙に書いてシミュレーションするのが、おすすめです。

「どこに何を置くのか」「収納物によってスペースはどれほど埋まりそうか」、クローゼットの図面に収納計画を書き込んでみてください。片付けながら置き場所を決めていくよりもスムーズに、クローゼット内の配置決めが進みます。

また、家族で使うクローゼットの場合は、家族と一緒にシミュレーションをしましょう。家族の身長はバラバラなため、使いやすい位置は人によって異なります。

それぞれがどこに何を置けば取り出しやすくしまいやすくなるか、話し合ってみましょう。

クローゼットの収納場所別!使いやすさを実現するしまい方のコツ

クローゼット収納の計画をたてる際、何をどこに置くか迷ってしまうシーンもあるかと思います。また、うまく収納計画が進まず「物がしまいきれないかもしれない」という不安も出てくるでしょう。

クローゼットを使いやすくスペースを余すことなく活用するために、クローゼット内の上中下段の収納のコツについて、ご紹介します。

上段

上段は背が高く、物の取り出しがしにくい場所です。そのため使用頻度の低い物を収納するのがおすすめ。

上段にはシーズンオフの衣類や来客用布団などをしまっておきましょう。また、ひな人形や五月人形、クリスマスアイテムなど季節物をしまうのにも適した場所です。

物が落ちてきた時にケガをしないように、重たい物は収納するのは避けたほうが良いでしょう。

中段

中段は手が届きやすい場所のため、使用頻度の高い物を収納します。また、コートといった「かける収納」が必要な衣類も、中段のハンガーラックに収納しましょう。

ハンガーラック収納は、衣類の色物・種類などでは分別せず、丈で分けるのがおすすめです。端から順にロング・ミドル・ショートで分けることで、下段の無駄なスペースをなくせます。

また、衣類がすべらないハンガーを使うこと・同じハンガーを使用することなども意識しましょう。ハンガーがすべりやすいと衣類がずり落ちてしまい、型崩れをしたり収納が乱雑に見えてしまったりします。すべりにくくデザインが同じハンガーを使うことで、衣類のずり落ちが防止でき、クローゼット内の見た目もすっきりします。

下段

下段に置いた物は屈んで取り出さなくてはなりません。使用頻度が中〜低い物をしまう場所として活用しましょう。

また、下段はお子さまにとっては取り出しやすい場所です。おもちゃやお子さまの衣類の収納スペースとしても良いでしょう。

下段の収納には、引き出しタイプの収納ケースを用いることをおすすめします。衣装ケースやキャスター付きのケースなどを用意しておきましょう。

空間を横に区切りたい場合は安価で済ませよう

上中下の各段を、横に間仕切りしたかったり同じ段の中で壁を作りたいと思ったりすることもあるかと思います。空間を横に分ける際は、上下に張った突っ張り棒にワイヤーラックやすのこ板などを組み合わせて、安価で済ませるようにしましょう。

収納方法はライフスタイルによって変化します。間仕切りが不要になった際、安価で作った物であれば気兼ねなく手放せるでしょう。

デッドスペースを有効活用しよう

クローゼット収納は、収納スペースの広さに対して物の数は80%ほどを維持できるのが理想です。しかし物が多いと、80%で抑えるのは難しいかもしれません。

クローゼット内の収納スペースを余すことなく使うために、デッドスペースを有効活用しましょう。クローゼット内のデッドスペースは、壁面・扉の裏・収納ケース同士の隙間などが挙げられます。

これらのデッドスペースに小物類を収納すれば、小物のスペースが空いた分だけ上中下段にゆとりが生まれます。

美しいクローゼット収納を継続させるコツは?

理想のクローゼット収納が実現できたら、その状態を継続させることが大切です。クローゼット内が散らからず整理整頓された状態を維持するためのコツについても、知っておきましょう。

物が1つ増えたら1つ減らす

クローゼットが散らかる主な原因は、物が増えてしまうことです。クローゼット内にしまう物が1つ増えたら1つ減らす習慣をつけましょう。

また、「1つ手放さなくてはならない」という思いから、新しく物を手に入れることに慎重になる効果も期待できます。その結果、自分に必要な物を見分ける力が育ち、本当の意味での「好きな物だけに囲まれた生活」が叶うでしょう。

何が入っているかわかるようにラベリング

クローゼット内の収納ケースは、中に何が入っているかわかるようにラベリングをしましょう。ラベリングでどこに何があるかわかるようになれば、物を探して収納スペースがぐちゃぐちゃになるのを防げます。また、取り出し・収納のしやすさもアップします。

無理にクローゼット内のみに納めようとしない

収納場所がクローゼットでなくても問題がない物なら、その他の場所にしまっても問題ありません。全ての物を無理にクローゼットの中にしまわないようにしましょう。

たとえば子ども部屋のクローゼットがいっぱいなら、ベッド下収納や机周りに収納できないか検討してみてください。お子さまの外遊び用品やバッグ・コート類は、土間収納や玄関収納のほうが汚れを家に持ち込まずに済み、使い勝手がよくなることも考えられます。

クローゼット以外の収納スペースは、家の中にたくさんあります。収納する物の使用頻度・使用者の生活動線などから、別の収納スペースも模索してみましょう。

収納の便利アイテムを活用しよう

伸縮性の棚やウォールラック、吊す収納グッズなど、収納アイテムは数多く販売されています。物が増えてきて使いにくさを感じたり、きれいな状態を保つのが難しいと感じてきたりした際は、これらの便利アイテムに頼るのも良い方法です。

収納に関するフラストレーションや不便さを解消してくれる物があれば、積極的に取り入れていきましょう。

お子さまがいる場合は成長に合わせて見直しを

お子さまの成長で、学用品など新しい物が増えてしまうこともあるかと思います。増えた物に対して物を減らせない・どうしても使いにくさが目立ってきた場合は、クローゼット収納の見直し時期です。

クローゼット内に不用品はないか・収納の高さは年齢に合っているかなどの再チェックをして、改めて使いやすいクローゼット収納について、プランニングしてみましょう。

コツを押さえて機能的な収納プランを!

クローゼット収納はコツを押さえることで便利で整った状態を維持できます。まずはいる物・いらない物の整理から始めて、収納計画のシミュレーションをおこなってみてください。

理想のクローゼットが実現できたあとは、きれいな状態を維持する方法についても考えてみましょう。

使いやすいクローゼットは、収納作業をラクにしてくれます。洗濯に関する家事の負担も減り、物を増やさず無駄づかいの抑制にも効果的なため、ぜひご紹介した内容を参考にして、整理整頓されたクローゼットを実現してくださいね。

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