リメイクシートの失敗しない貼り方! 剥がす際に失敗をしないための準備もご紹介

 

簡単に家具や小物、内装のイメージチェンジができることから、DIY好きにはおなじみとなったリメイクシート。 初心者さんでも簡単にチャレンジのできる手軽さは魅力ですが、いざ貼ってみたらうまく貼れなかったり剥がそうとしたら糊が残って剥がせなかったり、といった失敗例も少なくありません。 そのため、これからリメイクシートを取り入れる方は「失敗をしない方法」を知っておくことが大切です。 この記事では、リメイクシートの失敗をしない貼り方と、よくある失敗例から学ぶ対処方法についてご紹介します。

手軽な模様替え・イメージチェンジならリメイクシートが便利!

家具や内装のイメージチェンジをする方法として、買い換えたりプロに依頼をしたり、といったやり方しかないと思っていませんか? プチリメイクであれば、リメイクシートを使うのが安価で手軽な方法としておすすめです。 リメイクシートとは、木目や石目模様が入った大きなシール状のシートのこと。本物そっくりにプリントがされているため、家具や内装に貼り付ければ簡単にイメージを変えられます。 ホームセンターやインターネットショップでもリメイクシートは手に入りますが、100均でも入手が可能です。安価でありながら種類も多く、プリントのデザインもおしゃれなため、100均のリメイクシートはインテリアやDIY好きにとって定番のアイテムとなっています。 リメイクシートをいざ使ってみたものの、貼ってみたら失敗をした」というのは、リメイクシートあるある。家具のイメージチェンジが手軽にできる反面、貼り方を間違えるとチープな印象が強くなってしまうのが、リメイクシートの弱点です。 貼った後に後悔をしないようにリメイクシートの失敗しない貼り方について、あらかじめ学んでおきましょう。

必要な道具

リメイクシートは、ハサミだけあれば貼ることができます。しかしきれいに貼るのであれば、最低限、「ハケ」と「ローラー」を追加しておくのがおすすめ。 ハケやローラーは、リメイクシートを対象物に隙間なくしっかりと貼り付けるのに使います。失敗を避けきれいに貼るために、用意をしておきましょう。 【必要な道具まとめ】 ・ハサミ(カッター) ・ハケ ・ローラー

基本は下から順に貼っていこう

リメイクシートの貼る順番は、「下から上」が基本です。シートの下のほうを少しだけ剥がしたら、粘着面を対象の下部に貼り付けましょう。 その後、残りのシートを少しずつ剥がして、上へ上へと貼り付けていきます。 粘着面を貼る際は、空気が入らないようにハケで全体をこすりながらやると◎。少しずつ貼りその都度ハケでこすっていくと空気が上に抜けていくため、きれいに仕上がります。 ハケでプリント面を傷つけないよう力加減には気をつけましょう。

円形・カーブの部分がある場合

丸テーブルや丸椅子、小物類の蓋など、円形だったり凹凸によるカーブがあったりする場合も、同じように下→上を意識して貼ります。ただしリメイクシートを曲線に貼る場合はどうしてもシワが寄りやすいため、注意をしましょう。 シワを作らないように貼るには、やはり少しずつ進めていくこと。さらに、ドライヤーを使う方法がおすすめです。 まず、通常のやり方と同じように少しだけシートを剥がしたら、貼る箇所をドライヤーで温めましょう。その後は同じことの繰り返しです。粘着面が触れる箇所は、都度、ドライヤーで温めていきます。 ドライヤーで温めるとリメイクシートが伸び、シワができにくくなります。平面に貼るよりもテクニックがいるため、ゆっくりていねいに、焦らず進めていきましょう。

リメイクシート貼りで失敗する原因と対策

リメイクシートは慣れていないと失敗しがちです。失敗してしまう原因をあらかじめ知り、対策をしてからチャレンジをしてみましょう。

失敗例①空気やシワが入ってしまう

リメイクシートの失敗例として多いのが、空気やシワが入ってしまう、というもの。貼り方の悪さが原因と捉えがちですが、貼る対象の素材によっては時間が経つとシートが浮いてしまい空気やシワができてしまうことも、可能性として考えられます。 【対策】 リメイクシートはざらざらとしたものとは相性が悪いです。貼るのであれば表面がつるつるとして粘着シートがしっかりと付く物・場所を選びましょう。 また、万が一シワができた場合はリメイクシートをドライヤーで温めると伸びやすくなります。ただしリメイクシートの素材や質によっては変化がないケースもあるため、注意が必要です。 空気の入った箇所はローラーでこすると気泡がなくなる可能性があるため、ぜひ、試してみてください。こすっても気泡が消えないようであれば、画鋲など小さな穴を開けて、空気を逃すのも手です。

失敗例②すぐに剥がれてきてしまう

せっかくリメイクシートを貼ったのに、短期間で剥がれてしまう……というのも、よくある失敗です。 剥がれてしまうのは、上でも述べたようにざらざらの面に貼り付けていることが理由の1つとして考えられます。その他にも「湿気が多い場所に貼っている」「貼る場所が汚れていた」なども、剥がれの原因かもしれません。 【対策】 失敗をしないためには、貼る場所はなるべく平面であること・乾燥をしていること、掃除が済んでいることなどを意識すると良いでしょう。 掃除に関しては、濡れ布巾→乾いた布巾の順番で拭くようにしてください。表面が濡れているとシールの粘着力が落ちてしまうため、注意をしましょう。 どうしてもシールが貼れない・剥がれてしまう場合は、ホッチキスで止めるのも1つの方法です。ホッチキスを開いて針が出てくる先端部分を思いっきり押し込んでみてください。 剥がれやすい四角はあらかじめホッチキスで固定すると安心です。

安価なリメイクシートを使っている

これらの失敗は、安価なリメイクシートを使っていると発生する可能性が高いと言えます。とくに100均のリメイクシートは他の製品に比べると厚さがなく、耐久性に欠けている印象です。そのため、長い期間貼り続けたい場所や広い面積にはやや不向きと言えます。 失敗を避けたい方は、内装メーカーやDIYブランドのリメイクシートを購入するのがおすすめです。

リメイクシートが剥がれない!?原因と対策

「リメイクシートの柄にも飽きたから、そろそろ貼り替えたい」と思い、いざシートを剥がしたものの糊が残ってしまい家具や部屋を傷めてしまった……というケースは少なくありません。 現状復帰ができることから賃貸リメイクでも人気のリメイクシートですが、必ずしもきれいに剥がせ、すっかり元通りになるとは限らないようです。 剥がしたいときにきれいに剥がせるよう、対策を取り入れた上でリメイクシート貼りにチャレンジをしましょう。

マスキングテープを使用するならメーカー品を

リメイクシートの下にマスキングテープを貼れば、家具や小物類をシートの糊残りから守れます。しかしそのマスキングテープ自体の糊が、経年劣化で溶けてしまうことも。 マスキングテープを活用するのであれば、リメイクシート同様、安価なものは避けたほうが無難です。糊が溶けにくい、しっかりとしたメーカーの製品を使うようにしましょう。

日差しが強い・温度が高い部屋には貼らない

リメイクシートやマスキングテープの粘着糊が溶けてしまう原因はさまざまですが、熱を浴び続けると劣化も早いようです。そのためリメイクシートを活用する場所は、日差しが強かったり温度が上がりやすかったり部屋は避けたほうが良いでしょう。

天然木の上には使用しない

天然木は吸湿性・放湿性があるもの。リメイクシートを天然木の上に貼ると、湿気によって粘着面を劣化させてしまいます。さらに悪いことに、天然木の小さな凹凸に溶けた糊が入り込むため、きれいに剥がすのが困難です。 窓枠や家具など、天然木を使用している場所にはリメイクシートは貼らないようにしましょう。

専用のシール剥離剤を使う

糊が残ってどうしても取れない際は重曹や食器洗剤で落とす方法もあります。しかし、専用の薬剤ほどきれいには剥がせません。 頑固な糊残りには、シール剥離剤を活用しましょう。 シール剥離剤はホームセンターやインターネットショップなどで手に入ります100ミリ入って600円前後と特別高価なわけではないため、リメイクシートを剥がす際には用意しておくと安心です。

リメイクシートでイメージチェンジができる家具・家電

リメイクシートでイメージチェンジができるアイテムは、数多くあります。ただし天然木やざらざらした表面、湿気・温度の高い場所は避けるといった条件が揃っていないと、失敗をしてしまう可能性も……。 これら条件を踏まえると、リメイクシートでイメージチェンジができる家具は、いくつか絞られてきます。 【リメイクシートが使える物の一例】 ・テーブル ・小物類 ・室内ドア ・プラスチック製の家具 ・椅子 ・etc・・・ 冷蔵庫やシンク扉、洗面台などもリメイクシートの活用場所としてポピュラーですが、温度や湿気によってリメイクシートが剥がれてしまったり逆に剥がれにくくなったりする危険性を踏まえると、避けたほうが無難です。 またリメイクシートが使える場所・物であっても、長年貼り続けていれば劣化してしまいます。糊がだめになる前に貼り替えるといったメンテナンスも、忘れないようにしましょう。

リメイクシート貼りは失敗しないように要注意(まとめ)

リメイクシートは家具や小物類のイメージチェンジを手軽に楽しめます。ただし失敗例も多いため、無闇に貼るのは要注意! あらかじめ失敗しないよう対策をした上で、チャレンジをしてみてくださいね。