白蟻種類別の被害発生割合

白蟻種類別の被害発生割合

全体としては、ヤマトシロアリ被害が圧倒的に多く発生しており、全シロアリ被害の 92.0%にのぼる。これはヤマトシロアリは北海道も含めて日本全国に生息しており広く木造建物に被害を与えているためである。一方、イエシロアリは神奈川以西の海岸地帯を中心に分布していることから、その被害割合も必然的に低くなり、全体としては約 7.7%になっている。近年、被害が深刻化しているカンザイシロアリに関しては、全体としての被害割合はわずかに 0.3%である。ただ、カンザイシロアリの被害は一般にはなかなか察知しずらく、顕在化していないものがある可能性がある。

シロアリの防除方法

シロアリ防除には、建築物の新築時に行う予防処理と既存建築物に対して行う処理があります。
新築時に行う処理は、シロアリの被害と腐朽を予防する事を目的とし、既存建築物の処理は建築物を食害しているシロアリを駆除し今後の蟻害を予防する場合と、蟻害は無いが予防の為に行う場合とがあります。
シロアリ防除処理は、認定薬剤を用い、防除施工標準仕様書及び安全管理基準に基づいて処理を行うようになっています。防除処理には土壌処理と木部処理があり、その両方を行うことになっており、防除施工標準仕様書では五年を目途に再処理をするとしています。

シロアリ被害の可能性がある症状

わずか5mm前後の小さな虫ながら家屋に大きな被害を与える可能性もあるシロアリ。最悪の場合は家が倒壊してしまう恐れもあります。まずは早期発見、早期駆除が大切。以下のような症状が出たら、即対応が必要です。

  • 基礎や土台に蟻道や蟻土がないか(蟻道とは基礎コンクリートや土台の表面に土や排泄物で作った道)
  • 家の中で羽アリを見つけた。
  • 閉め切った室内にイヤな臭いがこもる。
  • 庭の垣根がグラグラしている。
  • ご近所で白アリを駆除した。
  • 庭に置いてある板切れに白アリがいた。