ガレージを趣味部屋に!費用・活用アイデア・実例など徹底解説
- お役立ちコラム
「愛車をいつでも眺められる空間がほしい」
「バイクをいじれる専用スペースがほしい」
「DIYに没頭できる工房がほしい」
このように、趣味を存分に楽しめるガレージ空間に憧れを持ちながらも、実際にどんなガレージがつくれるのか、費用はどれくらいかかるのか、後悔しないためのポイントは何か、具体的なイメージが湧かず不安を感じていませんか?
この記事では、熊本で50年以上、8,000棟の実績を持つアイ-ウッドが、ガレージを趣味部屋にする魅力をはじめ、具体的な活用アイデア、基本設備、費用相場、失敗しない設計ポイント、そして実例まで分かりやすく解説します。
理想のガレージを実現するための第一歩として、ぜひご活用ください。
ガレージを趣味部屋にする魅力

ガレージを趣味部屋にする最大の魅力は、天候や時間に左右されず、いつでも好きなだけ趣味に没頭できることです。
断熱や空調をしっかり整えておけば、雨の日のバイク整備、真夏のDIY作業、冬の釣具メンテナンスなど、屋外では厳しい作業も一年を通して快適に行えます。
また、釣竿やキャンプ用品、工具、バイクパーツなどのかさばる道具を、生活スペースを圧迫せずに収納できるのも大きなメリットです。
収納と作業場が一体になっているため、「出す→使う→片付ける」の動線が短くなり、作業効率も大きく向上します。
ガレージが住居と物理的に分かれていれば、DIY作業の音やバイクの排気ガスのにおいが室内に伝わりにくく、家族に配慮しながら趣味を楽しむことができます。必要に応じて換気設備や簡易的な防音対策を取り入れれば、より快適性は高まります。
さらに、ガレージは住宅の使いやすさや付加価値を高める設備として評価されることがあり、ライフステージの変化に合わせて用途を柔軟に変えられる点も魅力です。
バイクガレージから車庫へ、DIY工房から在宅ワーク部屋へなど、暮らし方に応じた使い方が可能です。
好きな道具を並べ、好きな音楽を流し、思う存分時間を過ごせる「自分だけの秘密基地」。毎日や週末がもっと楽しみになる、そんな暮らしを実現できるのがガレージを活用した趣味部屋です。
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広々としたガレージには、愛車やバイク、こだわりのキャンプ道具など、プライベートを楽しむアイテムがズラリ。
休日には友人を招き、ガレージの前でバーベキューを囲む……そんな憧れの暮らしも現実になります。
ぜひ本社総合展示場で、写真では伝わりきらない“広さ”と“空気感”を直接ご体感ください。
ガレージを趣味部屋として活用するアイデア
ガレージの趣味部屋は、趣味の内容によってさまざまな使い方ができます。
車やバイクのメンテナンスはもちろん、アウトドアギアの収納、DIY工房、シアター、ジムなど、可能性は無限大です。
ここでは、代表的な6つの活用アイデアをご紹介します。
車のメンテナンス・鑑賞スペース

愛車を自宅で洗車・メンテナンスでき、さらに室内から眺められる「鑑賞ガレージ」は、多くの車好きが憧れる空間です。
天候に左右されず作業できるため、ワックスがけやカスタムパーツの取り付けなどを、自分のペースで楽しめます。
廃油処理や排水など、住宅地でのメンテナンスが問題なく行えるように設備を整えておくことで、より安心して作業が可能です。
おすすめの仕様と設備
- 推奨サイズ:普通自動車1台なら4〜6坪以上、2台なら8〜12坪以上
- 基本設備:水栓、200Vコンセント、LED照明
- あると便利な設備:ガラス窓(リビングから愛車を眺められる仕様)、収納棚・キャビネット(工具やケミカル類の整理)、換気扇や排気ダクト(排気ガス対策)、シーリングファン(湿気対策、快適性アップ)
活用例
- 週末の洗車・ワックスがけ
- オイル交換などの簡単なメンテナンス
- カスタムパーツの取り付け作業
- 愛車を眺めながらコーヒータイム
ワンポイント
リビングとガレージを防火ガラスで仕切り、適切な換気設備を整えることで、家族と共有できる「見せるガレージ」になります。
インテリアとしての満足度が高まる上、愛車を暮らしの一部として楽しめる空間に。
バイクガレージ・整備エリア

バイクは屋外に置くと、盗難・いたずらのリスクや風雨による劣化が避けられません。
ガレージがあれば、しっかりと保管しながら整備もでき、バイク好きにとって理想的な環境をつくれます。
複数台所有している方でも、横並び・縦列配置など、スペースに合わせて効率的に収納できます。
仲間を呼んでツーリングの計画を立てたり、メンテナンスについて語り合ったりするのも、ガレージならではの楽しみです。
おすすめの仕様と設備
- 推奨サイズ:原付なら1.5畳以上、大型バイクなら3畳以上
- 基本設備:換気扇・排気ダクト(排気ガス対策)、100V/200Vコンセント、作業台、工具収納
- あると便利な設備:有孔ボード(工具の見せる収納)、バイクリフト(整備効率アップ)、洗車用水栓(排水計画が必要)
活用例
- オイル交換・タイヤ交換などの日常メンテナンス
- カスタムパーツの取り付け
- 洗車・磨き作業
- 仲間とのツーリング計画や情報交換の場
ワンポイント
バイクのエンジンをかける機会が多い方は、換気扇だけでなく給排気設備の計画が重要です。
排気ガス・湿気がこもらない構造にすることで、愛車も空間も長く快適に保てます。
釣り・キャンプのアウトドア収納+作業場

釣竿やリール、クーラーボックス、テント、タープ、寝袋など、アウトドアギアはどうしてもかさばりがち。さらに、土や砂・潮が付いたままだと、家の中へ持ち込むのは抵抗がありますよね。
ガレージなら、汚れたギアも気兼ねなく置けて、その場で手入れしてから収納できます。
水栓があると洗浄作業がぐっと楽になり、次の釣行やキャンプに向けた準備もスムーズに進みます。
おすすめの仕様と設備
- 推奨サイズ:10〜20畳
- 基本設備:水栓、収納棚、換気扇
- あると便利な設備:作業台(ルアー・仕掛けづくり用)、土間仕上げ(水洗い可能・汚れに強い)、ロッドホルダー(釣竿の整理収納)
活用例
- 釣具のメンテナンス(リール洗浄、竿の手入れ)
- キャンプギアの乾燥・収納
- ルアー・仕掛けづくり
- 次回の釣行・キャンプ準備
ワンポイント
床を土間仕上げ(モルタルや塗床)にすると、泥や水を気にせず使える上、掃除も簡単。
収納棚は可動式にするとギアの増減に柔軟に対応でき、見た目もスッキリ保てます。
湿気が気になるアウトドア用品は、換気計画をしっかり行うことで長持ちしやすくなります。
DIY専用ワークスペース

木工・溶接・塗装などの本格的なDIYは、音・におい・粉塵が発生しやすく、家の中ではどうしても作業しづらいもの。
ガレージで専用スペースをつくれば、周囲に気兼ねせず作業に集中できる環境を整えられます。
作業台を常設し、よく使う工具を手の届く位置に配置できるのはガレージならではのメリット。
自分だけの工房のような空間で、思う存分クリエイティブに没頭できます。「週末はガレージにこもって制作に集中する」そんな理想の時間が手に入ります。
おすすめの仕様と設備
- 推奨サイズ:15〜25畳(大型工具の設置や材料の仮置きスペースを確保)
- 基本設備:200Vコンセント、LED作業灯、換気扇、作業台、工具収納
- あると便利な設備:集塵機(粉塵対策)、エアコンプレッサー用コンセント、有孔ボード(工具の見せる収納)
活用例
- 家具・棚など木工製作
- 金属加工・溶接作業
- 塗装作業
- 電動工具を使った本格DIY
ワンポイント
DIYは騒音が出やすいため、防音対策を施すと使い勝手が大きく向上します。
特に吸音材、防振マット、二重壁構造などを組み合わせると効果的。
夜間作業を想定する場合は、設計段階で周囲への音漏れ対策をしっかり検討することで、ご近所トラブルの予防になります。
ホームシアター・スタジオ

大画面で映画を楽しむホームシアター、楽器演奏や音楽制作のためのスタジオなど、音と映像にこだわる趣味も、ガレージなら実現できます。
物理的に分かれたスペースなら、音量を気にせず楽しみやすく、趣味に集中しやすい環境をつくれます。
さらに、防音・遮音・防振の対策をしっかり行えば、夜間でも周囲へ音漏れを最小限に抑えられます。
おすすめの仕様と設備
- 推奨サイズ:10〜20畳
- 基本設備:防音壁・防音ドア、遮光カーテン/ブラインド、100Vコンセント多数、空調設備
- あると便利な設備:音響パネル(反響を整え、音質向上)、間接照明(映画・演奏の雰囲気づくり)、防振マット(楽器・機材の振動対策)
活用例
- 大画面での映画・スポーツ観戦
- ゲーム部屋(レーシングシミュレーターなど)
- 楽器演奏(ドラム、ギター、ピアノ)
- 音楽制作・レコーディング
ワンポイント
防音は、壁・天井・床・ドアの4要素をセットで考えることが重要です。
楽器の種類や音量レベルによって必要な防音性能が変わるため、事前に専門業者と相談しながら計画すると、満足度の高い空間に仕上がります。
プライベートジム

ジムに通う時間がない、人目が気になるなど、そんな方はガレージをプライベートジムにするのはいかがでしょうか。
ベンチプレスやダンベル、ランニングマシン、バイクトレーナーなど、本格的なトレーニング機器を設置でき、好きなタイミングでいつでも運動できます。
定期的にジムへ通う手間がなくなる上、長期的に見ればジム会費よりコストを抑えられるケースもあり、健康管理に力を入れたい方に人気です。
おすすめの仕様と設備
- 推奨サイズ:10〜20畳
- 基本設備:換気扇、空調設備、防振マット、鏡、100Vコンセント
- あると便利な設備:音響設備(音楽でトレーニングにメリハリ)、テレビ(動画を見ながらトレーニング)、水栓(汗・汚れを落とせる ※排水計画が必要)
活用例
- ベンチプレス・ダンベルなどの筋トレ
- ランニングマシン・バイクトレーニング
- ヨガ・ストレッチ
- ボクササイズ
ワンポイント
ランニングマシンやウェイト器具は振動・衝撃音が出やすいため、床の防振・防音対策は必須です。
厚手のゴムマットや防振パネルを敷くことで、音漏れや床の負担を大きく軽減できます。
特に夜間利用を想定する場合は、設計段階でしっかり検討しておくと安心です。
趣味部屋としてのガレージづくりに必須な設備
ガレージを快適な趣味部屋として使うためには、最初の設備計画がとても重要です。
ここを妥協してしまうと、「夏は暑くていられない」「冬は寒くて作業にならない」といった後悔につながりがちです。
この章では、快適なガレージ空間に欠かせない設備を基本のものから順に解説します。
【基本設備】電源・照明・断熱|快適性を左右する3要素

ガレージを趣味部屋として使うなら、電源・照明・断熱の3つは必須です。どれか1つでも不足すると作業がしづらく、使い勝手も大きく落ちてしまいます。
電源
- 100Vコンセント:最低4〜6口を確保
- 配置場所:作業台付近、入口付近、ガレージ奥側に分散
- 200Vコンセント:電動工具、コンプレッサー、溶接機、EV充電器
- 防水コンセント:洗車など水を使う場所に設置
コンセントが足りないと延長コードだらけになり、見た目が散らかるだけでなく転倒リスクや過負荷の危険が生まれます。将来的な設備追加も想定して多めに計画するのがおすすめです。
照明
- LED蛍光灯(昼白色 5000K前後)
- 明るさ:500〜1000ルクスが目安
- スポットライト(細かい作業や手元の確認に)
- 人感センサー(荷物で手がふさがる時に便利)
暗いガレージは作業効率が低下し、目の疲れも増えるため“明るさ”は優先度の高い設備です。
断熱
- 温度の目安:夏はガレージ内28℃程度
冬はガレージ内15℃程度 - 結露防止:工具・車両の錆び防止につながる
断熱があるかないかで、ガレージ内の温度環境は大きく変わります。断熱を施すことで、エアコンや暖房の効きが良くなり、一年中快適に趣味を楽しめる環境が整います。
【環境対策】換気・防音で家族にも配慮

趣味を思いきり楽しむためには、音・におい・排気ガスへの配慮が欠かせません。
特にバイクの排気ガス、塗装のにおい、DIY作業の振動や工具音は、家族やご近所に影響しやすいポイントです。
適切な換気・防音対策を行うことで、より安心して趣味に没頭できる空間がつくれます。
換気設備
- 換気扇(排気ガス、塗装臭、粉塵を外に排出)
- 設置場所:天井または壁の高い位置(においや熱気は上にたまるため)
- 換気能力:ガレージの広さや用途に応じて適切な風量を選ぶことが大切
- 給気口:排気だけでなく、新鮮な空気を取り入れる給気口も重要
バイクのエンジン始動、塗装、溶接、接着剤使用など、換気が必要な作業は意外と多いもの。
換気計画が不十分だと家の中ににおいが入り込んだり、有害物質が滞留したりするリスクがあります。
防音対策
- 防音壁:グラスウールなどの吸音材を壁内に充填
- 防音ドア:隙間のない気密性の高いドア
- 防音床:振動を抑える防振マットや二重床
- 窓の対策:二重窓や防音カーテンで音漏れ防止
電動工具の使用、楽器演奏、映画鑑賞など、音が大きくなる趣味の場合は防音対策が必須です。
特に住宅密集地では、ご近所トラブルを避けるためにも設計段階でしっかり計画しましょう。
ワンポイント
防音は 壁・天井・床・ドアの4点セットで考えることが重要です。どこか1つでも隙間があると効果が薄れるため、専門業者と相談しながら計画することをおすすめします。
【収納計画】有孔ボード・棚・ワゴンで使いやすさUP

ガレージの快適性を大きく左右するのが収納計画です。工具や道具が散らかっていると作業効率が落ちるだけでなく、探し物に時間を取られてストレスにもなります。
使いやすい収納を計画することで、作業がスムーズになり、趣味をより楽しめる空間になります。
有孔ボード(ペグボード)
- 壁面を有効活用できる優れもの
- 工具を「見せる収納」にでき、どこに何があるか一目でわかる
- フックや棚の位置を自由にカスタムできる
- DIYでの後付けも簡単
よく使う工具やアイテムは、有孔ボードに掛けて収納すると、取り出しやすく片付けやすい環境がつくれます。
棚・ラック
- 固定棚:壁に固定するタイプで、重いものも安心して収納
- 可動棚:高さを調整できるため、収納物に合わせて柔軟に対応
- オープンラック:目的の物をすぐに取り出せる
- 扉付き収納:ホコリや汚れから守りたいものに最適
趣味の内容や収納物の量に合わせて、適切な棚を選びましょう。将来的に趣味が変わっても対応できるよう、可動式がおすすめです。
ワゴン・キャビネット
- キャスター付きワゴン:作業場所に合わせて動かせる
- 引き出し式キャビネット:細かい部品や工具の整理に便利
- ツールカート:よく使う工具一式をまとめて収納
移動式の収納があると、作業する場所に合わせて道具を持ち運べるため、効率が格段に上がります。
ワンポイント
収納は使う場所の近くに配置することが基本です。動線を考えた収納計画を立てることで、ストレスのない快適なガレージが実現します。
【オプション設備】床材・水栓・シャッター選びのコツ

基本設備に加えて、床材・水栓・シャッターといったオプション設備にもこだわることで、ガレージの使い勝手は大きく向上します。
用途に合わせて選ぶことで、日常のメンテナンスや趣味の作業がより快適なものになります。
床材の選び方
- コンクリート仕上げ:耐久性が高く、車両の重量にも耐えられる。汚れても水で洗い流せるため、メンテナンスが楽
- エポキシ塗装:コンクリートの上に塗装することで、見た目が美しく、汚れも落ちやすい。DIY工房や鑑賞ガレージに人気
- タイル仕上げ:デザイン性が高く、高級感を演出。ただし費用は高め
- ゴムマット:防音・防振効果があり、ジムやバイクガレージに最適。後付けも可能
車やバイクが中心なら耐久性重視、DIYや作業メインなら清掃性重視、ジムなら防音・防振性重視で選びましょう。
水栓の必要性
- 洗車・バイク洗浄に便利
- 釣具やキャンプギアの水洗いに活躍
- 手洗い場としても使える
- 設置位置:入口付近または作業エリアの近く
水栓があるだけで作業性が大きく変わります。
後付けもできますが、排水ルートを確保する必要があるため、新築時に計画する方が工事がスムーズで確実です。
シャッターの選び方
- 電動シャッター:ボタンひとつで開閉できる快適さ。荷物を持っている時や雨の日に便利
- 手動シャッター:コストを抑えたい方向け。停電時も使用可能
- オーバースライダー:天井に沿って開閉するタイプで、開口部を広く取れる
- 巻き上げ式:コンパクトで、一般的なガレージに多い
使用頻度が高い方、高齢の方、重い荷物を出し入れする方には電動シャッターがおすすめです。
ワンポイント
床材・水栓・シャッターは、後から変更するとコストがかさむ設備です。
特に床材と水栓は大掛かりな工事が必要になるため、設計段階で「何に使うか」「将来どう使うか」を明確にしておくことが最重要。
用途に合わせて計画することで、長く使いやすいガレージが実現します。
後悔しない!趣味部屋をガレージにつくる際のポイント
趣味部屋をガレージにつくる際に後悔しないためには、設計段階での慎重な計画が重要です。
「もっと広くすればよかった」「動線が悪くて使いにくい」といった失敗を避けるために、押さえておくべきポイントをご紹介します。
趣味に合わせた適切な広さと動線を確保する

ガレージの広さは、趣味の内容によって必要なスペースが大きく異なります。
狭すぎると作業がしづらく、広すぎるとコストがかさむため、適切なサイズを見極めることが大切です。
趣味別の推奨サイズ
- 車のメンテナンス・鑑賞スペース:普通自動車1台なら4〜6坪以上、2台なら8〜12坪以上
- バイクガレージ・整備エリア:原付なら1.5畳以上、大型バイクなら3畳以上
- 釣り・キャンプのアウトドア収納+作業場:10〜20畳
- DIY専用ワークスペース:15〜25畳
- ホームシアター・スタジオ:10〜20畳
- プライベートジム:10〜20畳
※必要な機材・収納量・作業動線によって適正サイズは変わります。
広さだけでなく、動線計画も重要です。入口から作業エリア、収納エリアへの移動がスムーズか、複数の作業を同時に行う場合に干渉しないか、などを考慮しましょう。
動線計画のポイント
- 入口からの搬入動線:大きな物を運び込む際の経路を確保
- 作業動線:作業台と工具収納の距離を最短に
- 収納動線:よく使うものは手前、あまり使わないものは奥に
ワンポイント
少し広めに計画しておくと、将来的に趣味が増えたり、道具が増えても対応できます。設計段階で余裕を持たせることをおすすめします。
車・バイクを入れる場合は”幅・奥行き・高さ”を最優先 
車両を入れるガレージで最も多い失敗が、サイズに余裕がないことです。
特にシャッターの高さや開口幅が足りずに車両が入らない、ドアが当たって開けられない、バイクのハンドルが梁に干渉するといったトラブルは少なくありません。
車両のサイズは必ず事前に正確に測り、余裕を持った設計をしましょう。
必ずチェックすべき寸法(一般的な最低目安)
- 幅:車両幅 + 両側に各50cm以上
- 奥行:車両全長 + 前後に各50cm以上
- 高さ:車両高 + 50cm以上
- 開口部:ドアを全開にした幅 + 30cm以上
車種別の推奨サイズ例
- 軽自動車:4m × 3m × 高さ2.5m以上
- 普通車(セダン・ミニバン):5m × 3.5m × 高さ2.5m以上
- 大型SUV:6m × 4m × 高さ2.8m以上
- バイク1台:3m × 2.5m × 高さ2.5m以上
- バイク複数台:6m × 3m × 高さ2.5m以上
※車種・用途・設置する棚や作業スペースによって必要寸法は変動します。
よくある失敗例
- シャッターが車高に当たって開けられない
- ドアを開けたら壁にぶつかる
- 将来の車種変更で車両が入らなくなった
- バイクのハンドルが天井に当たる
ワンポイント
車を買い替える可能性が少しでもあるなら、現状の車+ワンサイズ大きい車でも入る寸法を確保しておくと安心です。
特に近年は、SUV・ミニバン・EV車は車高・全長が大きい傾向があるため、やや大きめのガレージ設計がトラブル防止のコツです。
将来の使い方の変化も想定して柔軟なプランにする

ガレージは長く使い続ける空間だからこそ、今の趣味だけでなく、将来的なライフスタイルの変化も見据えた設計が重要です。
「今はバイク中心だけど、将来は車を入れたい」「子どもが独立したらDIY工房にしたい」など、用途が変わる可能性は十分にあります。
最初から柔軟性を持たせた設計にしておくことで、ライフステージが変わっても無駄なくガレージを活用し続けることができます。
柔軟性を持たせる設計のポイント
・電源は多めに配置
コンセントの後付けは壁の開口・配線工事が必要なため費用がかさみます。将来的な設備追加を見越して、100V・200V両方を多めに確保しておきましょう。
・可動式の収納を採用
固定棚は頑丈な反面、用途変更しにくいのが弱点。可動棚・スチールラック・可変式収納を選んでおくと、収納物の量・種類が変わっても柔軟に対応できます。
・間仕切りを想定した配置
将来、作業エリアと鑑賞エリア、収納とワークスペースなど空間を分割する可能性があるなら、照明・スイッチ・コンセントの位置を中央寄りにしすぎないなど、間仕切り対応の計画を最初から考えておくと便利です。
・水栓・排水設備を確保
水回りは後付けが難しく、配管の取り回しで費用が大きく変わります。洗車・アウトドア収納・DIY・ジム利用など、用途変更の幅を広げるためにも、初期段階で設置しておくほうが合理的です
ライフステージ別の用途変更例
- 20〜30代:バイクガレージ・DIY工房
- 40〜50代:車の鑑賞ガレージ・アウトドア収納
- 60代以降:趣味部屋・在宅ワークスペース
ガレージに趣味部屋をつくる際の費用相場と抑え方

ガレージを趣味部屋にする際、最も気になるのが「実際にいくらかかるのか」という点ではないでしょうか。
ガレージの種類や設備、広さによって費用は大きく変わりますが、適切な知識を持つことで、予算内で理想のガレージを実現することは十分に可能です。
この章では、タイプ別の費用相場から、費用が高くなる要因、そしてコストを抑えるポイントまで、具体的に解説していきます。
タイプ別の費用相場(ビルトイン/独立型)
ガレージには大きく分けて「ビルトインガレージ」「独立型ガレージ」の2つのタイプがあり、それぞれ費用相場が異なります。
ビルトインガレージ(インナーガレージ)
- 費用相場:坪単価 約50〜80万円程度
- 特徴:住宅の1階部分に組み込むタイプで、住居とガレージが一体化した構造。雨の日でも濡れずに出入りでき、居住空間との距離が近いのが魅力。
- メリット:断熱・空調を居住部分と共有できるため、快適性が高い。資産価値の向上にもつながる。
- デメリット:構造計算が必要で、建築費用は高め。新築時または大規模リフォーム時に計画する必要がある。
- 向いている人:新築を検討中の方、快適性を最優先したい方
独立型ガレージ(別棟)
- 費用相場:1台用で約100万〜300万円
- 特徴:住宅とは別に建てるタイプ。既存の住宅がある場合でも後から増築可能。
- メリット:音やにおいが居住スペースに影響しにくい。設計の自由度が高く、趣味に特化した仕様にしやすい。
- デメリット:住宅との移動に屋外を通る必要がある。別途基礎工事が必要。
- 向いている人:既存住宅に後付けしたい方、音やにおいを気にせず趣味を楽しみたい方
ワンポイント
費用だけでなく、快適性や長期的な使い勝手も含めて総合的に判断することが大切です。安さだけで選ぶと、後悔につながることもあります。
費用が高くなりやすい3つの要因(設備・断熱・広さ)
ガレージの費用は、基本的な構造だけでなく、設備・断熱・広さの3つの要素によって大きく変動します。これらの要因を理解しておくことで、予算オーバーを防ぎ、優先順位をつけた計画が立てられます。
① 設備(電源・換気・水栓など)
ガレージを快適な趣味部屋にするためには、さまざまな設備が必要になりますが、設備を充実させるほど費用は上がります。
- 200Vコンセント増設:+5万〜10万円
- 換気扇設置:+10万〜30万円(性能により変動)
- 水栓・給排水工事:+15万〜40万円
- エアコン設置:+15万〜40万円(容量により変動)
- シャッター(電動):手動より+20万〜40万円
- 防音仕様:+50万〜150万円(範囲と性能により大きく変動)
設備は後から追加すると工事費が割高になるため、初期段階で必要なものを見極めることが重要です。
② 断熱性能
断熱性能を高めることで一年中快適に使えるガレージになりますが、断熱材のグレードや施工範囲によって費用が変わります。
- 標準断熱:坪単価に含まれる
- 高性能断熱材への変更:+30万〜80万円
- 床断熱追加:+20万〜50万円
- 断熱ドア・窓への変更:+10万〜30万円
断熱性能が低いと、夏は40℃超、冬は5℃以下になることもあり、結局エアコンの使用頻度が増えてランニングコストがかさみます。
初期投資として断熱に費用をかけることで、長期的には光熱費の節約につながります。
③ 広さ(面積)
ガレージの広さは、費用に最も直接的に影響する要素です。
- 10坪(約20畳):バイク1台+整備エリア、アウトドア収納、ジム
- 15坪(約30畳):車1台+メンテナンススペース、DIY工房
- 20坪(約40畳)以上:車2台、バイク複数台+整備エリア
ビルトインガレージの場合、坪単価50万〜80万円で計算されるため、広さを1坪増やすだけで50万〜80万円の費用増になります。
ワンポイント
「どうしても必要な設備」と「あれば便利な設備」を明確に分けて、優先順位をつけることが予算内で理想のガレージを実現するコツです。
コストを抑える3つのポイント

ガレージを趣味部屋にしたいけれど、予算が限られている……そんな方でも、工夫次第でコストを抑えながら理想のガレージを実現することは可能です。
ここでは、費用を抑えるための具体的な3つのポイントをご紹介します。
① 設備の優先順位をつけて段階的に整える
全ての設備を一度に揃えようとすると、費用が膨らみます。まずは「最低限必要な設備」から始め、使いながら必要性を感じたものを後から追加していく方法がおすすめです。
最優先設備(初期段階で必須)
- 電源(100Vコンセント)
- 基本照明
- 最低限の断熱
次に検討する設備(使いながら判断)
- 200Vコンセント
- 換気扇
- 水栓
- エアコン
後から追加できる設備
- 電動シャッター(手動から電動への変更)
- 追加の収納棚
- 防音対策の強化
ただし、配線や配管など、後から工事すると割高になる設備については、初期段階で計画しておくことをおすすめします。
② DIYで仕上げられる部分は自分で施工する
専門的な工事は業者に依頼する必要がありますが、DIYでできる部分を自分で施工することで、コストを大幅に削減できます。
DIYで対応できる部分
- 内装の塗装
- 棚・収納の設置
- 有孔ボードの取り付け
- 床へのゴムマット敷設
- 照明器具の追加(配線済みの場合)
業者に依頼すべき部分
- 電気配線工事
- 給排水工事
- 構造に関わる工事
- シャッター取り付け
- エアコン設置
DIYで対応できる部分を自分で行うことで、50万〜100万円程度のコストカットが可能です。また、自分でつくり上げる過程も趣味の一部として楽しめます。
③ 広さは必要最小限から始める
ガレージは広ければ広いほどいいように思えますが、広さは費用に直結します。まずは趣味に必要な最小限の広さで計画し、将来的に拡張する余地を残しておく方法も賢い選択です。
広さを抑える工夫
- 収納を縦方向(壁面・天井)に活用する
- 可動式の収納で空間を効率的に使う
- 多目的に使える設計にする(例:作業台を折りたたみ式に)
段階的拡張を想定した計画
- 将来の増築を見越した配置・配線計画
- 隣接する土地の活用可能性を確認
ビルトインガレージの場合、坪単価50万〜80万円なので、5坪(約10畳)の差で250万〜400万円も変わります。本当に必要な広さを見極めることが、コスト削減の大きなポイントです。
ワンポイント
アイ-ウッドでは、お客様の予算に合わせて、優先順位をつけた柔軟なプラン提案を行っています。「どこにコストをかけ、どこを抑えるか」を一緒に考えながら、理想のガレージづくりをサポートします。
ガレージを趣味部屋にした実例
ここからは、実際にアイ-ウッドで施工したガレージの実例をご紹介します。理想のガレージづくりの参考にしてください。
バイク10台以上を収納!趣味を存分に楽しむガレージハウス


共働きで、2人とも仕事での移動が多いY様ご夫婦。「拠点になる住まいがほしい」とマイホームの新築を決意されました。ご主人の職場の先輩から「いい営業マンがいる」と紹介されたのが、アイ-ウッドでした。
完成したY様邸は、バイクが趣味というご主人の夢をかなえたガレージハウスです。
ガレージの広さは約21.0㎡(6.4坪)で、道路側と庭側の2ヵ所にシャッターが設置されています。
道路側のシャッターはリモコンで開閉可能で、室内から直接出入りできるドアも取り付けられているため、雨の日でも濡れずにアクセスできます。
ガレージ内には、タイヤに空気を入れるエアコンプレッサーと電源コードリールも装備。実用性を重視した設計になっています。
ご主人が所有するバイクは、カワサキZ750を筆頭に大型車からスクーターまでなんと10台以上。
「人の目を気にせず四六時中、バイクを整備したり、チューニングできるようになりました」と楽しそうに話すご主人からも、思わず笑みがこぼれます。
ご夫婦ともに「マイホームを建ててから、家にいる時間が長くなりました」と、住み心地に大満足の様子でした。
注文住宅の施工事例:ライフスタイルにぴったりフィット、趣味をもっと楽しむガレージハウス
家族みんなの「好き」を詰め込んだガレージハウス


当初は建て売り住宅を購入しようと物件を探していたというT様ファミリー。ご主人の先輩から「住み心地がいい」と紹介された住宅会社がアイ-ウッドでした。
「建て売り住宅とそう変わらない予算で注文住宅が建てられると知りました。とにかくコスパが良かったですね」とご主人。施工実績が多く、提案力もあったことから、家づくりを依頼することにしたそうです。
完成したT様邸の玄関横のスロープの先には、ご主人の趣味であるバイク用のビルトインガレージが配置されています。
ガレージは大きなバイクがゆったり入る広さで、収納棚にはメンテナンス用の工具がぎっしり。まるで「大人の秘密基地」のようです。このガレージは、外からも室内からも出入りできるよう設計されており、使い勝手が抜群です。
キッチンに立つ奥さまから家族の様子がよく見えるよう、ガレージに面して窓を配置したり、壁の一部に開口部をつくったりして、家族のつながりを重視した間取りになっています。
また、キッチン横から直接、水回りに移動できるなど家事動線にも配慮されています。
ママ目線の間取りと、ご主人の趣味空間、どちらも妥協しない理想の住まいが実現しました。
注文住宅の施工事例:みんなの「好き」がいっぱい、個性あふれるオリジナル空間
ガレージに趣味部屋をつくるなら「アイ-ウッド」

熊本の注文住宅メーカー「アイ-ウッド」では、お客様一人ひとりのライフスタイルに合わせた自由設計のガレージハウスをご提案しています。
モデルハウス「アップルNEOガレージ」は、広々としたガレージスペースが魅力です。
愛車のメンテナンスはもちろん、趣味のワークショップやリモートワークスペースとしても活用でき、理想の空間を実現します。
また、店舗を併設したり、二世帯住宅としての活用も可能です。
さらに、停電時でも安心なV2Hシステムを搭載しており、電気自動車から電力を供給できるため、快適で安心な暮らしを送ることができます。
愛車と過ごす時間、趣味を楽しむ時間、家族と過ごす時間。
「アイ-ウッド」ではこれら全てを叶える、新しいライフスタイルをご提案いたします。
ぜひ、本社総合展示場にお越しいただき、「アップルNEOガレージ」の魅力を実際にご体感ください。
経験豊富なスタッフが、あなたの理想の住まいづくりを全力でサポートいたします。
