道路に面したリビングの目隠しの方法13選!目隠しが必要な理由や注意点
- お役立ちコラム

「リビングに目隠しを設置したい」
「リビングが道路に面しているから視線や防犯性が気になる」
道路に面したリビングだと、通りすがりの視線が気になって落ち着かなかったり、家の中が見えそうで不安になったりしますよね。
こうした悩みは、カーテンやフェンスなどで目隠しを足すことで対策できます。
でも実は、目隠しを増やす前に、間取り・窓・外構を少し工夫するだけで「見えにくいリビング」にできることもあります。
この記事では、まず「目隠しに頼りすぎない家づくり」の考え方を整理してから、取り入れやすい目隠し方法を紹介します。
あわせて、目隠しが必要な理由や設置時の注意点もまとめているので、ぜひ参考にしてください。
まずは「目隠しがいらない家づくり」を検討しよう

目隠しは、あとから“足す”方法だけではありません。
家づくりの段階で、リビングの配置・窓の位置や高さ・外構(植栽や塀など)をセットで考えると、そもそも視線が入りにくい間取りに近づけます。
目隠しを増やしすぎると、採光や開放感が損なわれて「結局いつもカーテンを閉めっぱなし…」となりがちです。
まずは、視線を“遮る”前に、視線が“入りにくい状態をつくれないか”を検討してみましょう。
リビングを道路側に置かない(配置で視線を外す)
もっとも効果が大きいのは、リビングを道路側から外す配置です。
道路側には玄関・階段・収納・洗面など、視線が気になりにくい空間を寄せ、リビングは庭側に振ると、落ち着きやすくなります。
敷地条件的に難しい場合でも、道路側の窓面積を抑え、主採光は側面や庭側で確保するだけで「目隠しの量」を減らせます。
窓は「位置・高さ・種類」で見え方が変わる
目線の高さに大きな窓をつくると、どうしても視線対策が必要になります。
そこで有効なのが、窓の高さと形の工夫です。
高窓(ハイサイドライト)や縦スリット窓なら、明るさを取り込みつつ、通行人の視線は入りにくくできます。
外の景色を楽しみたい場合は、視線が抜ける方向(庭側・空)に大きな窓を向け、道路側は窓を絞るとバランスが取りやすいでしょう。
外構を後回しにしない(窓の外にワンクッションをつくる)
室内のアイテムだけで目隠しをしようとすると、閉塞感や採光低下につながりやすくなります。
家づくりでは、建物と外構をセットで計画し、敷地の奥行きや植栽の位置、塀やフェンスの高さを最初に決めておくのが理想です。
窓の外に植栽帯・庭・デッキなどの“ワンクッション”があるだけで、室内の視線ストレスは大きく減り、カーテンに頼り切らない暮らしに近づきます。
アウトドアリビングもおすすめ!

アウトドアリビング(ウッドデッキやテラス)は、窓の外に“居場所”と“奥行き”をつくれるため、道路から室内へ入る視線が直線で届きにくくなります。
室内側は採光を確保しつつ、外側は植栽帯・低めの塀・格子フェンスなどを組み合わせて「見えそうで見えない」状態をつくるのがポイントです。
道路に近い位置に計画する場合は、くつろぎやすさを損なわないよう、次の点も意識しましょう。
・デッキ前に植栽帯を設け、視線が直接届く距離をつくらない
・目線の高さだけ部分的に格子やフェンスを入れ、圧迫感を抑える
・玄関アプローチなど人の動線と視線が交差しない配置にする
例えば、リビング前にデッキ+植栽帯をつくり、目線の高さだけ格子フェンスを追加したケースでは、日中にカーテンを閉めっぱなしにせず過ごしやすくなりました。室内からは緑が見えて景観も整い、視線対策と心地よさを両立できます。
事例|目隠しに頼りすぎない家づくりの工夫
外からは「最小限の窓」で視線を遮り、中庭で光と風を取り込んだ事例

こちらは道路側の視線対策を、カーテンやフェンスなどの“後付け”に頼りすぎず、建物のつくり方そのものでプライバシーを確保したコートハウスの事例です。
外観は、外壁に小さなスリット窓を最小限に配置して外からの視線を遮りつつ、室内は中庭(インナーテラス)を中心にLDKや各部屋を配置。どの部屋にも中庭から光が入り、風が抜ける計画になっています。
さらに、LDKはインナーテラスとフラットにつながる構成で、「外(中庭)と中」を一体化させた開放感も特徴。視線は遮りながら、明るさや心地よさを損なわない工夫が散りばめられています。
道路に面したリビングの目隠しアイデア
ここまで紹介したように、設計の工夫で視線が入りにくい状態をつくれる場合もあります。
とはいえ、敷地条件や道路状況によっては、設計だけで視線をゼロにするのが難しいこともあるでしょう。
そこでここからは、暮らし方に合わせて取り入れやすい「後付けの目隠しアイデア」をご紹介します。
道路に面したリビングの窓に目隠しをすることでプライバシーを確保できます。
道路からの視線を防ぐおすすめの目隠しアイデアをご紹介します。
窓周りのアイテムを活用する
道路に面したリビングの窓の目隠しとして、もっとも手軽な方法が、窓周りのアイテムを活用することです。
リビングの目隠しとして有効な窓周りアイテムには、以下が挙げられます。
- カーテン
- ブラインド
- ロールスクリーン
- プリーツスクリーン
- 障子
- ガラスフィルム
- サンシェード
- 緑のカーテン
カーテン

外からの視線を手軽に防ぎたい方は、窓にカーテンを取り付けましょう。カーテンを閉めることで、外部からの視線を防ぐことができます。
日が入りにくくなることを懸念する方は、ミラーレースカーテンを取り付けるのも良い方法です。ミラーレースカーテンは、日の光を通しつつ視線の侵入を防ぐため、部屋の明るさを維持したままプライバシーを守れます。
ブラインド
ブラインドは開閉の高さや羽の角度などを調整できるため、目線の入り方だけでなく、日差しや風の量なども調整できる点が魅力です。
縦型タイプや横型タイプ、木製スラットなどデザインも豊富なため、リビングのインテリアに合わせた選択ができます。
ロールスクリーン

ロールスクリーンにはカーテンと同じようにレースとドレープのダブルタイプがあり、プライバシーの確保をしながら、採光性も維持したい方に適しています。
また、カーテンと似た機能を果たしながらカーテンよりも窓周りがすっきりした印象になる点も、ロールスクリーンならではの魅力です。
プリーツスクリーン

和紙や不織布などをじゃばら状に折ってつくられるプリーツスクリーンは、和風インテリアによく合います。
ロールスクリーンと同じく、レースとドレープの二面構成も選択でき、上部はレース、下部はドレープといった使い方も可能です。
これにより、視線が入る位置のみ目隠しをし、そうでない部分からは日が入るよう調整できます。
障子

障子はプリーツスクリーンと同じく、和風インテリアと相性の良い窓周りアイテムです。
最近では華やかなデザインの障子も販売されており、目隠しとしての役割とインテリア性の両立が叶います。
小さなお子さんがいる家庭では、プラスチックなど破れにくい素材でできた障子を選ぶと良いでしょう。
ガラスフィルム

ガラスフィルムは窓ガラスに貼り付けて使用します。
カーテンやブラインドなどをしめなくても目隠しができるため、採光性を重視したい方に適しています。
また、ガラスが割れにくくなるフィルムを採用することで、窓からの侵入の抑制や車に弾かれた石などがガラスを割ったりするリスクを低減でき、リビングの安全性を高められます。
サンシェード

窓の外にサンシェードを取り付けることで、外部からの視線を抑制できると同時に、日差しが部屋に差し込むのを防げます。
部屋に入り込む日差しが和らぐことで、エアコンの効率化が実現するため、プライバシーの確保と光熱費の削減を両立したい方におすすめのアイデアです。
緑のカーテン

緑のカーテンは、外部からの視線が入り込むのを防ぎつつ、室内から見た景観も豊かになります。
植物の成長を毎日見守れるため、お子さまの情緒教育にも役立つでしょう。
緑のカーテンは冬に枯れるイメージがありますが、カロライナジャスミンやクレマチスなどの植物は冬でも枯れることはないため、1年を通して外部からの視線を抑制できます。
植木を植える

植木を道路に面したリビングの目隠しとするのも良い方法です。
植木を植えることでリビングからの景観も良くなり、品種によっては植木の変化による四季の移り変わりを感じられます。
定期的な剪定や手入れが必要だったり、近隣への落葉など気をつけなくてはならない部分もあったりしますが、植木は住まいの美観も向上するため、家の美しさを重視したい方におすすめの選択肢です。
関連記事:グリーンの飾り方を解説|観葉植物でインテリアをおしゃれにする方法
フェンスを設置する

フェンスも、外部からの侵入を抑制する手段としておすすめです。
フェンスの高さは選択できるため、視線の入りやすい場所のフェンスは背を高くしたり、景観を維持したい部分は背を低くしたり、といった柔軟な活用が可能です。
また、道路に面した場所にフェンスを取り付けることで、ゴミが敷地内に放り込まれるのも抑制できます。
板同士の隙間から入る視線が気になる場合は、植木と組み合わせて設置することで、プライバシーの保護性が高まり、レイアウトも美しくなります。
目隠し付きカーポートを設置する

カーポートによっては、屋根だけでなく目隠しとなる「壁」が付属されているタイプもあります。
L字型でカーポート屋根から壁が繋がっているタイプや、一部分にだけ目隠しができるタイプなどがあるため、視線の入り方に合わせた選択が可能です。
洗濯物干し場をつくる

リビングの前に洗濯物干し場を作ることで、洗濯物によってリビングに入る視線を遮ることができます。
日当たりの良い窓の目隠しを探している方は、検討してみてはいかがでしょうか。
ただし、道路から面した通りに洗濯物干し場をつくる場合、洗濯物が丸見えにならないような工夫も必要です。また、夜は洗濯物による目隠しができなくなる点も、考慮したほうが良いでしょう。
道路に面したリビングに目隠しが必要な理由

道路に面したリビングには、目隠しが必要です。その理由について、見ていきましょう。
プライバシーの確保
道路に面した通りは、人通りも多いことが考えられます。通りを歩く人の視線がリビングに入りすぎてしまうと、落ち着いて生活できないかもしれません。
快適な暮らしを維持するために、プライバシーを確保するための目隠しの設置が必要です。
犯罪のリスクを低減する
リビングの中が丸見えになることで、家主の滞在時間を外部に把握されやすくなります。
家にいない時間がわかれば、泥棒や空き巣による外部侵入のリスクが高くなるでしょう。
安全に暮らすためにも、リビングには目隠しをしたほうが安心です。
リビングからの景観がよくなる
植木やアウトドアリビング、緑のカーテンや装飾性の高いフェンスなどの目隠しは、窓の外の景観をより良くします。
家の中から外を眺めたときの風景が美しくなるため、リラックスした時間をより快適に過ごせるでしょう。
道路に面したリビングに目隠しをする際の注意点

道路に面したリビングに目隠しをする際、次の点に注意が必要です。
視線の高さに注意する
視線の高さは、身長によって異なります。通学路といった子どもの多い通りに面したリビングであれば、目隠しの高さは低くても問題ないかもしれません。
しかし大人が通ることの多い通りであれば、背の高い目隠しがあったほうが安心です。
視線の入りやすい角度を把握する
目隠しによって家のすぐ近くから入る視線は防げても、目隠しの隙間や高い場所からは、家の中が見えてしまうケースもあります。
近隣から自宅を見た際に視線の入りやすい場所を把握し、適切な位置や高さに目隠しをすることが大切です。
閉塞感が出ないようにする
目隠しをすることで敷地内に閉塞感が生じることも考えられます。
プライバシーの確保と開放感を両立させるために、目隠しの方法やサイズ・高さを考慮しましょう。
ぐるりと敷地の四方を囲む目隠しが必要な場合は、目隠しに高低差を出したり異なるアイデアを組み合わせたりすることで、目隠しによる圧迫感を軽減できます。
また、外から視線が全く入らない目隠しは、外部の人が侵入者に気付けなくなり、逆に防犯上良くない場合もあります。
視線を遮ることを重視するあまり、生活の快適性や安全性が損なわれないよう、注意しましょう。
風通し・採光も意識する
目隠しを設置することで、リビングの風通しが悪くなったり日が入りにくくなったりすることもあります。
通風性・採光性を確保するために、目隠しには隙間を作ったり透け感のある素材を用いることも、検討してみてください。
また、風や日の入り方は時間や季節によっても異なるため、取り外しや移動がしやすい目隠しも視野に入れたほうが良いでしょう。
道路に面したリビングは「設計×目隠し」で快適にできる
道路に面したリビングには目隠しが必要なケースが多い一方で、家づくりの段階から配置や窓計画、外構を整えることで、目隠しに頼りすぎない暮らしにも近づけます。
もちろん、敷地条件によっては後付けの対策が必要になることもあります。
その場合でも、視線の高さや角度、採光・通風、閉塞感とのバランスを意識して、自分たちの暮らしに合う方法を選びましょう。
ご紹介した内容が、参考になれば幸いです。
