貯金なしで家を買うのは難しい?頭金0円で購入できるか解説!
- お役立ちコラム
マイホームの購入に踏み切る時、住宅ローンを組んで臨むケースがほとんどです。
しかし、貯金なしで家を買う方法はないかと思う方もいらっしゃるでしょう。
また、貯金があっても「頭金はどのくらいあれば良いか」「頭金が0円でも購入出来るのか」と考えたことはありませんか?
今回は、マイホームを建てる際の頭金や貯金について解説しますので、ぜひ最後まで読んでご参考になさってください。
金利や世の中の動向を目安にして購入を急ぐべきか、それとも頭金を少しでも多く用意してからにして貯蓄に励むべきか、迷っている方の判断の一助になれば幸いです。
貯金なしで家を買うのは難しい
結論から申しますと、貯金なしで家を買うのは難しいです。頭金を払うことが難しく、住宅ローンの審査が通らない可能性が高くなるためです。
頭金が必要な理由
頭金が必要な理由は主に2つあります。
借入額を抑えるため
頭金を払えば、その分借入額が減り、返済負担を軽減できます。
金融機関も返済リスクが低くなるので、審査をより通りやすくなります。
返済能力の証明
一定額の頭金を用意できることは、借り手の返済能力があることを示す指標となります。
そのため、頭金がないと「返済できない」と判断される可能性があります。
頭金なしで家を買う方法
しかし、状況次第では一定の条件を満たせば、頭金なしでも家を買うことができる場合があります。
住宅ローン減税を活用する
住宅ローン減税(住宅ローン控除)とは、住宅ローンを利用して住宅を購入した人の税負担を軽減するための制度です。
正式名称は「住宅借入金等特別控除」といい、所得税や住民税から一定額が控除され、新築住宅、中古住宅、リフォームなど、居住用の住宅に適用される制度です。
住宅ローンを利用すると、借入額の一定割合を所得税から控除できる制度があります。これを上手く活用すれば、事実上「頭金なし」に近い状態での購入が可能です。
具体的には、以下の要件を満たす必要があります。
- 対象住宅要件(新築・中古・増改築など)
- 居住要件(自ら居住すること)
- 純支払利子の支払い要件
これらをクリアし、控除限度額を最大限に受けることができれば、数年分の減税額を頭金に回すことができますが、専門家に相談しつつ、細かい条件もよく確認する必要があります。
住宅購入にかかる費用
ただし、住宅購入にそもそもいくらかかるのか、費用の内訳を知っておくことが必要です。
住宅購入にかかる費用としては、大きく物件価格(土地+建物)と諸費用(仲介手数料、登記費用、住宅ローンの諸費用など)に分かれます。
物件価格は地域により大きく異なりますが、諸費用は物件価格の15%前後といったおおよその割合で考えることができます。
この諸費用分も諸費用ローンという形で借り入れすることはできますが、基本的には住宅ローンとは別に、最初に支払わないといけない金額となります。
また、住宅ローンを組むということは、金利分を上乗せした金額を支払っていかなくてはいけないということも意味します。
頭金をたくさん入れた方がいいとよく言われるのは、頭金の分、金利の負担を減らすことができるからです。
頭金0円で住宅購入するメリット・デメリット
頭金0円で購入できるかできないかでいうと、答えは購入可能です。頭金0円で借りられるローンは存在しますし、前述したように諸費用ローンを使うこともできます。
ただし、当然リスクが高くなることや、金利により総負担額が増えることを覚悟しなくてはいけないこと、頭金が0円だと審査に悪影響があることは理解しておかないといけません。
頭金なしで購入した場合のメリットとデメリットをまとめてみましょう。
メリット
- 当初の負担を減らして新居が購入できる
- 低金利や住宅ローン減税などメリットが活かせるタイミングで借り入れできる
- 新居での生活が早く始められる
デメリット
- 月々の返済額が大きくなる
- 審査が通りにくい。
- 売却時にローン残高が残る可能性が高い
まとめ
頭金があった方がいいのは理想ですが、人によって事情が異なりますし、購入は今でないというタイミングもあると思います。
頭金ゼロで家を買うには様々なリスクがありますが、上記の方法を組み合わせることで、ある程度の実現できる可能性は高まるでしょう。
しかし、返済能力を慎重に見極めたうえで、無理のない計画を立てることが何より大切です。頭金があれば、返済負担を和らげられるメリットがあるので、できれば少しでも頭金を準備しておくことをおすすめします。
貯金がなかったり、頭金0円で購入をしたい方は、きちんとリスクについて理解した上で購入に踏み切りましょう。