注文住宅購入までの流れと目安期間|準備から入居までの全手順を徹底解説

「注文住宅を建てたいけれど、何から始めればいいのかわからない」
「完成までにどれくらい時間がかかるの?」
「結局、いくら必要なの?」
こうした不安や疑問を抱える方は少なくありません。

注文住宅は自由度が高い分、建売住宅よりも決めることが多く、全体像が見えないまま進めてしまうと、予算オーバー・スケジュールの遅れ・後悔の残る家づくりにつながる可能性があります。

この記事では、注文住宅の検討開始から入居までの流れを、初心者の方にもわかりやすく時系列で解説します。あわせて、建売住宅との違い、必要な期間の目安、支払いスケジュール、住宅ローンの流れ、注意点まで網羅的に解説します。

「何から始めて、いつ何を決めればいいのか」がこの記事を読めば分かりますので、ぜひ最後までご覧ください。

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Table of Contents

注文住宅と建売住宅はどう違う?最初に知るべき基本知識

注意点

家づくりを考え始めたとき、多くの人が最初に迷うのが「注文住宅」と「建売住宅」のどちらを選ぶべきか、という点です。

どちらもマイホームである点は同じですが、購入の流れ・自由度・費用感・完成までのスピードなどには大きな違いがあります。まずはそれぞれの特徴を整理しておきましょう。

建売住宅とは何か(向いている人の特徴)

建売住宅とは、すでに完成している、または完成予定の住宅と土地をセットで購入する住宅のことです。分譲住宅とも呼ばれ、間取り・設備・外観などはあらかじめ決められています。

建売住宅の最大の特徴は、

  • 実物を見てから購入できる
  • 契約から入居までが早い
  • 価格が比較的わかりやすい

といった点です。
そのため、「すぐに住みたい」「打ち合わせに時間をかけられない」「予算を明確に抑えたい」という方には建売住宅が向いています。

一方で、間取りや設備の自由な変更は難しく、「ここをもう少しこうしたかった」といった細かな要望は反映しにくい傾向にあります。

注文住宅とは何か(向いている人の特徴)

注文住宅とは、土地の選定から間取り・設備・外観・内装まで、すべてを自分たちで決めて建てる住宅のことです。
建物の設計段階から関わるため、ライフスタイルや家族構成に合わせた住まいを1からつくることができます。

注文住宅は、

  • 間取りを自由に設計できる
  • 設備や素材にこだわれる
  • 将来の暮らし方まで見据えた家づくりができる

といった点が大きな魅力です。
「せっかく家を建てるなら、間取りもデザインも妥協したくない」「暮らしやすさを最優先したい」という方には、注文住宅が向いています。

その反面、打ち合わせの回数が多く、完成までに時間がかかることや、選ぶ内容によっては費用が想定より膨らみやすい点には注意が必要です。

注文住宅と建売住宅の違い

両者の違いを簡単に整理すると、次のようになります。

  • 建売住宅:完成済みの家を「買う」
  • 注文住宅:ゼロから家を「建てる」

建売住宅は、完成した住宅を見て納得したうえで契約できる安心感があります。一方、注文住宅は、完成前に図面や仕様だけで判断しながら進めていく必要がありますが、その分、自由度と満足度は圧倒的に高くなりやすいのが特徴です。

また、購入までの流れも異なり、建売住宅は「物件探し→契約→入居」とシンプルなのに対し、注文住宅は「資金計画→土地探し→会社選び→設計→契約→着工→完成→入居」と、複数のステップを段階的に進めていく必要があります。

注文住宅のメリット・デメリット

注文住宅には、次のようなメリットがあります。

  • 生活動線や収納計画まで細かく設計できる
  • 家族構成や将来設計に合わせた間取りにできる
  • 外観・内装・設備に統一感を持たせられる

一方で、デメリットとしては、

  • 完成までに時間がかかる
  • 打ち合わせの負担が大きい
  • 選ぶ内容によっては費用が高くなりやすい

といった点が挙げられます。

このように、自由度と引き換えに「時間」と「判断力」が求められるのが注文住宅です。
次章で解説する「注文住宅の正しい流れ」を事前に理解しておくことが、後悔しない家づくりの第一歩になります。

注文住宅の流れを7ステップでわかりやすく解説

おしゃれな規格住宅を建てるための注意点、ポイント

注文住宅は「何となく難しそう」「順番を間違えたら失敗しそう」と不安になる方が多いですが、実は流れ自体は大きく 7つのステップ に分けることができます。
この全体像を最初に把握しておくだけで、今どの段階にいるのか、次に何をすべきかが明確になります。

まずは、注文住宅の基本的な流れを、全体像として確認しておきましょう。※実際の進め方は地域や会社、資金状況により前後するケースもあります。

① 予算決めと情報収集からスタート

注文住宅の第一歩は、理想の家を考えることよりも先に「予算」を決めることです。多くの方が間取りやデザインから考え始めてしまいがちですが、ここを誤ると後から大きな修正が必要になり、家づくりに時間がかかってしまいます。

予算を考えるときは、

  • 自己資金はいくら出せるのか
  • 毎月いくらまでローン返済に充てられるのか
  • 頭金を入れるのか、フルローンにするのか

といった点を整理し、「無理のない総予算の上限」を決めることが大切です。

あわせて、住宅情報サイトやSNS、住宅会社のホームページ、モデルハウス見学などを通して、

  • どんな間取りが暮らしやすそうか
  • 平屋か2階建てか
  • デザインの方向性(ナチュラル、モダン等)

など、家づくりのイメージも少しずつ固めていきます。

この段階では、「完璧に決める」必要はありません。 方向性をぼんやりとつかむだけで十分です。

② 土地探しと候補地の選定

土地がまだ決まっていない場合は、次に進むのが土地探しです。
注文住宅では「どんな土地に建てるか」によって、間取り・建物の大きさ・日当たり・総予算まで大きく変わります。

土地探しでは、価格だけでなく、

  • 通勤・通学の利便性
  • 周辺環境(買い物・病院・騒音など)
  • 接道条件や高低差
  • 上下水道やガスの整備状況

といったポイントも必ず確認する必要があります。

ここで注意したいのが、「土地だけを先に決めてしまう」ケースです。家の予算を考えずに土地を購入してしまうと、建物に十分なお金をかけられなくなることもあります。そのため、理想的なのは住宅会社と相談しながら土地を探す進め方です。

③ ハウスメーカー・工務店選び

次に行うのが、実際に家づくりを依頼するハウスメーカーや工務店選びです。
この段階で選んだ会社が、今後の家づくりのパートナーになります。

会社選びでは、

  • 施工実績やデザインのテイスト
  • 価格帯
  • 標準仕様とオプションの違い
  • 担当者の対応や説明のわかりやすさ
  • アフターサービスや保証内容

といった点を比較していきます。

多くの方は、2〜3社程度に絞ってプランと見積もりを出してもらい、比較検討するという流れになります。
ここでしっかり比較しておくことが、後悔しない会社選びにつながります。

④ 間取りプランと見積もり作成

後悔しない間取り作成の基本的な考え方のイメージ

依頼する候補の会社が決まったら、いよいよ間取りプランの作成に入ります。
家族構成や生活動線、収納量、将来の暮らし方などを伝えながら、理想の住まいを図面に落とし込んでいきます。

このタイミングで同時に行われるのが、概算見積もりの提示です。
ここでは、

  • 建物本体の価格
  • 付帯工事費
  • 設備グレードによる金額差

などが提示され、「だいたいこのくらいになる」という全体像が見えてきます。

この段階で重要なのは、「今後どれくらい金額が増える可能性があるのか」まで確認することです。後からオプションを追加して、想定より大きく予算オーバーするケースは非常に多いためです。

⑤ 工事請負契約と住宅ローン仮審査

間取りや金額の方向性が固まったら、工事請負契約を結びます。これは「この会社に、この内容で工事を正式に依頼します」という重要な契約です。

この前後のタイミングで進めるのが、住宅ローンの仮審査です。
仮審査では、

  • 年収
  • 勤続年数
  • 既存の借入状況

などをもとに、「いくらまで借りられるか」「借入が可能かどうか」を金融機関に判断してもらいます。

住宅ローンの仮審査は、契約前または契約と同じタイミングで行うのが一般的です。なお、仮審査の前に契約する場合は、ローンが通らなかったときに契約を取り消せる「ローン特約」が付いているかを必ず確認しておきましょう。

⑥ 着工から工事の進行

契約とローンの見通しが立つと、いよいよ着工(工事開始)となります。
着工後は、

  • 基礎工事
  • 上棟(建物の骨組みが完成する工程)
  • 内装・設備工事
  • 仕上げ工事

と順番に工事が進んでいきます。

この期間中も、現場の確認や打ち合わせは続きます。
上棟のタイミングなどでは、実際の建物の大きさを体感できるため、完成のイメージが一気に現実的になります。

⑦ 完成・引き渡し・入居

すべての工事が完了すると、竣工(完成)検査が行われます。この検査で、傷や不具合、仕様の違いなどがないかを最終チェックし、問題がなければ引き渡しとなります。

引き渡し後は、

  • 鍵の受け取り
  • 各種設備の使い方説明
  • 引越し
  • 新生活スタート

という流れで、いよいよ注文住宅での暮らしが始まります。

注文住宅はいつ住める?土地探しから入居までの期間目安

家づくりにかかる期間は?【全体スケジュール】

注文住宅を検討する際、「完成までにどれくらい時間がかかるのか」は、多くの方が最も気になるポイントです。
結論から言うと、家づくりは、検討開始から入居まで9〜15カ月程度かかるといわれています。

ただし、進め方や状況によって大きく前後するため、それぞれの工程ごとに期間の目安を理解しておくことが大切です。

土地探しから入居までの平均スケジュール

土地探しから始める場合の一般的なスケジュールは、次のような流れになります。

  • 情報収集〜予算決め:約1〜2カ月
  • 建築会社・土地の選定:約1〜2カ月
  • ローン手続き〜打ち合わせ:約3〜4カ月
  • 工事:約3〜6カ月
  • 引き渡し・入居:約1カ月

これらを合計すると、最短でも9カ月前後、ゆとりを持つなら1年〜1年半程度を見込んでおくのが安心です。

特に土地探しは、条件に合う物件がすぐ見つからないケースも多く、想定以上に時間がかかることがあります。

土地探しにかかる期間の目安

土地探しにかかる期間は、人によって最も差が出る部分です。早ければ1〜2カ月で決まる方もいますが、条件が厳しかったり、エリアを限定している場合は半年以上かかるケースも珍しくありません。

特に時間がかかりやすいのは、

  • 学区・駅距離・日当たりなど条件が多い
  • 予算に対してエリアの相場が合っていない
  • 土地の形状や接道条件に制約がある

といった場合です。スムーズに進めるためには、「譲れない条件」と「妥協できる条件」をあらかじめ整理しておくことが重要になります。

ハウスメーカーと契約までの目安

土地が決まり、住宅会社の候補が絞れてから、契約までにかかる期間はおおよそ2〜4カ月程度が一般的です。

この期間に行うのは、

  • 間取りの打ち合わせ
  • 設備や仕様の検討
  • 見積もりの調整
  • 住宅ローン仮審査

などです。ここを急ぎすぎると、「もっとこうすればよかった」と後悔する原因にもなりやすいため、内容をしっかり理解しながら進めることが大切です。

着工から完成までの工事期間

実際の工事が始まってから完成するまでの工期は、3〜6カ月程度が目安です。
この期間には、

  • 基礎工事
  • 上棟
  • 内装・設備工事
  • 仕上げ工事

といった工程が含まれます。

天候不良や資材の納期遅延などが発生すると、1カ月ほど延びることもあります。入居希望日が決まっている場合は、余裕を持ったスケジュールを組むことが重要です。

竣工から登記・引き渡しまでの期間

建物が完成してからすぐに住めるわけではありません。
完成後には、

  • 竣工検査
  • 是正工事
  • 表示・保存登記
  • 住宅ローンの最終手続き

などの工程があり、引き渡しまでに2週間〜1カ月ほどかかるのが一般的です。

この期間を見落としてしまうと、「引越しの予定がずれる」「賃貸の退去日と合わない」
といったトラブルにつながるため、事前にしっかり把握しておきましょう。

注文住宅の支払いスケジュールとお金の動き

住宅とお金事情

注文住宅を建てるうえで、多くの方が強い不安を感じるのが「お金の支払いタイミング」です。
建売住宅のように「契約時にまとめて支払う」という形ではなく、注文住宅では複数回に分けて支払いが発生するのが大きな特徴です。

あらかじめ支払いの流れを理解しておかないと、「このタイミングでこんなに必要なの?」と慌ててしまう可能性があります。ここでは、注文住宅における代表的な支払いスケジュールと、住宅ローンとの関係をわかりやすく解説します。

注文住宅の支払いタイミング一覧

注文住宅では、主に次の3〜4回に分けて支払いが発生するのが一般的です。

1回目:工事請負契約時
手付金として、工事費用の5%〜10%程度を支払うケースが多い

2回目:着工時(工事スタート時)
基礎工事が始まるタイミングで、工事費の一部を支払う

3回目:上棟時(建物の骨組みが完成した時)
建物の形が見えてくる段階で中間金を支払う

4回目:引き渡し時
残金をすべて支払って、建物の引き渡しを受ける

すべての会社がこの形とは限りませんが、「契約・着工・上棟・引き渡し」ごとに支払いがあるという流れは、ほぼ共通しています。

契約時・着工時・引き渡し時の支払額の考え方

それぞれの支払い段階で必要になる金額のイメージを、もう少し具体的に見ていきましょう。

  • 契約時:手付金として50万〜100万円前後、または工事費の5〜10%
  • 着工時〜上棟時:工事費の30〜60%程度
  • 引き渡し時:工事費の残額すべて

※割合は会社ごとに大きく異なり、着工金・中間金・上棟金の有無や金額も契約内容によって変わります。

例えば、建物本体価格が2,000万円の場合、契約時に100万円前後、着工〜上棟で600〜1,200万円前後、引き渡し時に残額700〜1,300万円前後を支払うといったイメージになります。

このように、引き渡し前にもまとまった資金が必要になることが、注文住宅ならではの特徴です。

つなぎ融資が必要になるケースとは

土地を購入してから家を建てる場合や、住宅ローンの実行が引き渡し時になる場合、工事中の支払いに対応するために「つなぎ融資」が必要になるケースがあります。

つなぎ融資とは、「住宅ローンが実行されるまでの間、一時的にお金を借りる仕組み」のことです。

例えば、

  • 土地代を先に支払う必要がある
  • 着工金・中間金を自己資金だけではまかなえない

といった場合に、つなぎ融資を利用します。

ただし、つなぎ融資は通常の住宅ローンよりも金利が高めに設定されることが多く、利息分の負担が増える点には注意が必要です。

住宅ローンの基本的な流れ

注文住宅における住宅ローンは、次のような流れで進みます。

1.金融機関の事前審査(仮審査)
2.工事請負契約の締結
3.金融機関との本審査
4.金銭消費貸借契約の締結
5.引き渡し時にローン実行

特に重要なのが、契約前後で必ず仮審査を通しておくことです。
ここを飛ばしてしまうと、「借りられると思っていた金額を借りられない」という事態が起こる可能性もあります。

住宅ローンを組むときの注意点

住宅ローンを利用する際は、次のポイントに注意しておくことが大切です。

  • 借りられる額と、無理なく返せる額は違う
  • ボーナス払いに頼りすぎない
  • 金利タイプ(固定・変動)の違いを理解する
  • つなぎ融資の有無と金利を事前に確認する

特に注意したいのは、「借りられる上限いっぱいまで借りてしまうケース」です。
将来の教育費や車の買い替え、老後資金なども見据え、余裕のある返済計画を立てることが、安心して暮らせる家づくりにつながります。

注文住宅にかかる費用の内訳と総額の目安

20代で家を建てることに関するお金のことのイメージ画像

注文住宅を検討するうえで避けて通れないのが「最終的にいくらかかるのか」というお金の問題です。

建売住宅と違い、注文住宅は間取りや設備の選び方によって費用が大きく変動します。そのため、総額だけでなく「何にどれくらいかかるのか」という内訳まで理解しておくことが非常に重要です。

ここでは、注文住宅にかかる費用を4つの項目に分けて、わかりやすく解説します。

本体工事費に含まれるもの・含まれないもの

本体工事費とは、建物そのものを建てるための費用を指します。具体的には、基礎工事、構造躯体、屋根、外壁、内装、標準設備などが含まれます。一般的に、注文住宅の総費用のうち約70%前後を占めるのがこの本体工事費です。

ただし注意したいのが、本体工事費には含まれない工事も多い点です。例えば、外構工事、地盤改良工事、給排水の引き込み工事、照明・カーテン・エアコンなどは別途費用になるケースが一般的です。見積書を見る際は、「本体価格が安い」だけで判断せず、どこまでが含まれているのかを必ず確認しましょう。

本体以外に必要な付帯工事費

付帯工事費とは、建物本体以外に必要となる工事費用のことです。代表的なものとして、地盤改良工事、外構工事(駐車場・門柱・フェンスなど)、上下水道の引き込み工事、造成工事などがあります。

この付帯工事費は土地の状態によって大きく左右されます。例えば、地盤が弱い土地では改良工事に100万円以上かかることもありますし、傾斜地や変形地では造成費用が高額になるケースもあります。土地の価格だけで判断せず、必ず「建てるために必要な追加工事費」まで含めて総予算を考えることが大切です。

諸費用(登記・保険・手数料など)の目安

注文住宅では、工事費とは別に「諸費用」と呼ばれる費用も発生します。主な諸費用には、登記費用、住宅ローン手数料、火災保険・地震保険料、不動産取得税、印紙税などがあります。

諸費用の目安は、建築費や土地代の合計の10%前後が一般的とされています。例えば、総額3,000万円の家づくりであれば、150万〜300万円ほどは別途必要になると考えておくと安心です。この諸費用を見落としたことで「思っていたより自己資金が足りない」という事態になるケースも少なくありません。

建てた後にかかる維持費・メンテナンス費

注文住宅は、建てたら終わりではありません。入居後も長く快適に住み続けるためには、定期的なメンテナンス費用がかかります。外壁や屋根の塗装、設備機器の交換、給湯器の入れ替えなど、10年〜20年単位でまとまった支出が発生します。

目安としては、30年間で500万円程度のメンテナンス費がかかると言われています。新築時の予算だけでなく、「住み続けるための費用」まで含めて資金計画を立てておくことで、将来的な家計の負担を抑えることができます。

注文住宅購入に必要な書類一覧

住宅のお金に関わる見積もりをするイメージ

注文住宅の購入では、土地の契約、住宅ローンの申請、建物の引き渡しなど、さまざまな場面で書類の提出が求められます。事前に必要書類を把握しておけば、「直前になって慌てる」「手続きが遅れてスケジュールがずれる」といったトラブルを防ぐことができます。ここではタイミング別に、主に必要となる書類を整理して解説します。

土地購入時に必要な書類

土地を購入する際には、売主・買主双方で以下のような書類が必要になります。

主に必要となるのは、本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカードなど)、住民票、実印、印鑑証明書です。これに加えて、売買契約書、重要事項説明書、手付金の領収書などが発行・保管されます。

また、土地を住宅ローンとセットで購入する場合は、この段階から金融機関に提出する書類として、源泉徴収票や確定申告書の控えなども準備が必要になるケースがあります。土地契約は最初の大きな手続きになるため、書類の不備があると契約自体が進められなくなる点に注意が必要です。

住宅ローン申請時に必要な書類

住宅ローンの申請時には、金融機関による審査のため、比較的多くの書類提出が求められます。主に必要となるのは次のような書類です。

本人確認書類、住民票、印鑑証明書、源泉徴収票(会社員の場合)、確定申告書の控え(自営業の場合)、工事請負契約書、建物の見積書、土地の売買契約書などです。これらの書類をもとに、年収・返済能力・借入状況などが総合的に審査されます。

この段階で書類の準備が遅れると、ローン審査そのものが後ろ倒しになり、着工スケジュールに影響が出る可能性もあります。住宅会社や金融機関から案内された時点で、早めにそろえておくことが大切です。

引き渡し時に必要な書類

建物の完成後、引き渡しのタイミングでも書類のやり取りが発生します。主に必要になるのが、登記関連書類、住宅ローンの金銭消費貸借契約書、固定資産税の清算書類、各種保証書や設備の取扱説明書などです。

特に重要なのが「建物の表示登記」と「保存登記」です。これらが完了しなければ、住宅ローンの実行や正式な引き渡しが行えません。司法書士に依頼するケースがほとんどですが、依頼内容や費用についても事前に確認しておきましょう。

注文住宅で後悔しないための注意点

注意点

注文住宅は自由度が高い反面、進め方を間違えると「こんなはずじゃなかった」と後悔につながりやすい側面もあります。実際に多い後悔の原因は、間取りや設備そのものよりも、「計画の立て方」や「判断の順番」にあることがほとんどです。

ここでは、これから注文住宅を建てる方が特に意識しておきたい注意点を6つ紹介します。

入居希望日から逆算して動く

注文住宅は、思っている以上に完成まで時間がかかります。「いつか建てよう」と考えて動き出すと、子どもの入学や転勤、賃貸の更新時期などとタイミングが合わず、計画が大きく狂ってしまうことがあります。

まずは「いつまでに住みたいのか」を決め、その時期から逆算して土地探しや会社選びを始めることが大切です。入居目標を明確にするだけで、家づくりのスケジュール管理は格段にしやすくなります。

土地探しは早めに始める

多くの方が想定よりも時間がかかるのが土地探しです。条件に合う土地はすぐに見つかるとは限らず、人気エリアでは良い物件ほどすぐに売れてしまいます。建物の打ち合わせと並行して土地探しを進めることで、時間のロスを最小限に抑えることができます。

また、住宅会社と連携しながら探すことで、「その土地にどんな家が建てられるのか」まで含めて判断でき、失敗のリスクも減らせます。

無理のない資金計画を立てる

住宅ローンは「借りられる額」ではなく、「無理なく返せる額」を基準に考えることが重要です。今の収入だけで判断すると、将来の教育費や車の買い替え、老後資金などが家計の負担になってくる可能性があります。毎月の返済額は、現在の家賃と比較しながら、生活に余裕を持てる範囲に抑えるのが理想です。予算に余白を持たせておくことで、住み始めてからの安心感が大きく変わります。

設備・仕様の優先順位を決める

注文住宅では、打ち合わせを進めるほどに魅力的なオプション設備が次々と目に入ってきます。しかし、すべてを採用してしまうと、あっという間に予算オーバーになります。

後悔しないためには、「絶対に譲れない部分」と「妥協できる部分」を家族であらかじめ話し合い、優先順位を決めておくことが大切です。使う頻度が高い場所ほど、予算をかける価値があります。

自分に合う会社を選ぶ

ハウスメーカーや工務店は、それぞれ得意分野や価格帯、設計の考え方が異なります。施工実績やデザインだけでなく、担当者の説明がわかりやすいか、質問にきちんと答えてくれるかといった点も重要な判断材料です。

家づくりは半年以上にわたる長い付き合いになるため、信頼できる担当者かどうかという視点も忘れずに確認しましょう。

アフターサービスと保証を確認する

家は建てて終わりではありません。入居後に設備の不具合が出ることもありますし、年数が経てば必ずメンテナンスが必要になります。

そのため、初期保証の内容、定期点検の有無、有償メンテナンスの条件など、アフターサービスの体制は必ず契約前に確認しておきましょう。「何年保証されるのか」「どこまで無償なのか」を理解しておくことで、将来のトラブルを防ぐことができます。

熊本で注文住宅を建てるなら「アイ-ウッド」

注文住宅の打ち合わせのイメージ

ここまで、家づくりの流れや後悔しないためのポイントをお伝えしてきました。理想の家づくりを実現するには、信頼できるパートナー選びが何より重要です。

アイ-ウッドは地元熊本で創業して半世紀以上。これまで約8,000棟、地域の皆さまが安心して暮らせる住まい、愛着を感じずっと住みたくなる住まいをつくり続けてきました。

「お客様にマイホームをずっと好きでいてほしい。」
「ずっと住みたいと思ってほしい。」

その想いを原点に、一人ひとりの理想の暮らしを丁寧に形にしています。

他社様では断られたような要望であっても、 どうすれば実現できるかを一緒に考え抜くのがアイ-ウッドのスタイルです。

これまでも「体育館のような家に住みたい」「本棚の後に隠し扉を設けたい」など、さまざまなご要望を形にしてきました。

お客様の施工事例

実際にアイ-ウッドで家を建てられたお客様の事例をご紹介します。

①食卓とは別に、仕込み用の本格的な厨房を設けたお家

キッチンカーで活躍するイタリアンシェフのお客様。「家でも本格的な仕込みができる厨房が欲しい」という要望を叶えるため、家族の食卓とは別に、業務用仕様の厨房スペースを設けました。限られた予算の中で、動線や換気性能にも配慮し、暮らしと仕事の両立を実現しています。

注文住宅の施工事例:生き方を投影した「何も制限されない」自由な家づくりを

②隠し扉の奥に趣味の部屋がある、遊び心満載の住まい

「体育館のような広い空間で遊びたい」というご主人の夢を叶えた住まい。本棚の裏には隠し扉と趣味の部屋を設け、遊び心と機能性を両立しました。家族の笑顔があふれる、世界に一つだけの自由設計の家です。

注文住宅の施工事例:隠し扉と秘密の部屋が遊び心をくすぐる大空間の家

③土足で暮らすというセオリー外の家づくり

「家の中でも土足で過ごしたい」という、欧米スタイルのライフスタイルを実現。店舗で使われる土足用のフローリングを採用し、機能性とデザイン性を両立しました。「自分たちらしい暮らし」を大切にするご家族の思いを形にしています。

注文住宅の施工事例:家族ならではの“暮らし方”を大切に守り、育てる家

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