一戸建て住宅の騒音と防音対策について

マンションやアパート内で起こりがちな問題の一つ「騒音」ですが、一戸建ての場合でも、家と家の距離が近い都市部では意識しないわけにはいきません。そこで今回は家の内外で起こる騒音について、改めて考えてみましょう。

家の外から聞こえる騒音の種類

家の中にいても外から聞こえるひどい騒音に悩まされることがあります。これらの騒音には、いくつかの種類があります。

企業やその他団体の出す騒音
飛行場が近くにある場合や、大きな音の出る工場が近い場合、隣近所が子供の遊び場や教育施設である場合に聞こえてくる騒音です。

ただし、昨今では、企業による騒音に関しては、かなり厳しく制限されており、絶え間なく我慢ならないほどひどい騒音が鳴ったり、深夜に寝むれないほどうるさい騒音が鳴ったりするということはあまりないでしょう。

隣近所からの騒音
近隣の住人が窓を開けたまま大音量でテレビを見たり、音楽を聴いたり、大声でケンカをしたりすることで聞こえてくる騒音です。表だって文句を言うとご近所トラブルに発展してしまうこともあるため、慎重な対応が必要となります。

道路や線路からの騒音
すぐ近くが広い道路である場合、そこを走る車やトラックの音がうるさいということもあります。また、線路や踏切が近い場合も、音に悩まされることがあるでしょう。

家の中からの騒音の種類

ほかの家からの騒音に悩まされることがあるのと同じように、自分の家の中での生活音が誰かのストレスになってしまう可能性もあります。トラブルに発展したり、無用な苛立ちを他人に与えてしまったりしないように配慮する必要があります。

楽器による騒音
いくら気をつけても、楽器の音量は大きいです。窓を閉めて奥まった部屋で鳴らしていたとしても、ある程度は外へもれてしまいます。夜遅くは鳴らさない、連続して何時間も鳴らさないなど、近隣住人への気遣いを忘れないようにしましょう。

来客による騒音
来客があったりして、ついつい盛り上がったり、庭でバーベキューをしたりすると、声が大きくなってしまいがちです。楽しいイベントを満喫するのも大切ですが、周りの住人に迷惑がかからないように気をつける必要があります。

生活音
特に小さなお子様は音を立てて家の中を走り回ったり、音の鳴るおもちゃを使ったりします。掃除機や洗濯機を夜中に回さないという気遣いと同じように、窓が開いている時は家の中で大きな音を立てないようにしましょう。

防音対策

外からの騒音を防ぎ、自分の家の中で鳴る音が外に出ることを防ぐための対策についてご紹介します。

壁の防音対策
最初に家を建てる段階で、防音性の優れた壁を採用するという方法と、後から吸音材を貼る方法があります。

後から吸音材を壁に貼る方法は手軽に施工できますが、見た目が悪くなってしまうという難点があります。

床の防音対策
家の建設時にクッション性に優れた床材を使ったり、子供部屋を足音が吸収されやすい「畳」を敷き詰めた和室にしたりする方法もあります。また、クッション性のあるマットやじゅうたんを敷くことも一つの手です。

窓の防音対策
家の窓を二重サッシにすることで、防音効果が期待できます。また、リフォームでうち窓を取りつけたり、防音パネルを取りつけたりする方法もあります。

外側からの騒音に悩まされたり、内側からの騒音を気にしたりすることなく快適に暮らしたいですよね。防音対策によい製品はたくさんありますから、気になる方は検討してみてください。