部屋を広く見せる方法14選!家具の配色や選び方、レイアウト例を解説

部屋の面積は、家を建てた後はリフォームしない限り変えることができません。

家を建てたあとにもっと広々とした部屋にしたいと思った場合は、家具やインテリアを工夫すれば部屋を広く見せることができます。

今回は部屋を広く見せる方法についてご紹介します。

関連記事:間取り・家具を工夫して広さを生む!狭さを感じさせない家とは

部屋を広く見せる3つの方法

部屋を広く見せる3つの方法のイメージ

部屋を広く見せる方法は、以下の3つです。

  • 色使いや照明の使い方を工夫する
  • 家具やインテリアの選び方を工夫する
  • レイアウトを工夫する

この3つの方法を組み合わせるとより効果的です。それぞれ詳しくみていきましょう。

色使いや照明の使い方を工夫する

色の使い方や照明を工夫することで、部屋を広く見せることができます。まったく同じ広さの空間であっても、配色の仕方や照明の活用によって、部屋の体感的な広さが大きく変わります。

好きな色を選んで配置するのではなく、どの色を使ってどんな配色をすれば空間が広く見えるのかを考えましょう。

家具やインテリアの選び方を工夫する

家具やインテリアの選び方によっても、部屋の広さの見え方が変わります。同じ機能の家具やインテリアであっても、サイズや形、色合いなどさまざま。

家具やインテリア選びの際は価格や機能性ももちろん大切ですが、部屋を広く見せたい場合はサイズや形、色合いなどに重点を置いて選びましょう。

レイアウトを工夫する

どこに何を配置するのかによっても部屋が広く見えたり、逆に狭く見えてしまったりします。物の量が同じであっても、レイアウトを工夫すれば部屋を広く見せることができます。

家具やインテリアをどこにどのように配置するのか、生活導線を考えつつレイアウトを工夫しましょう。

部屋を広く見せる方法|色使いや照明の使い方4選

部屋を広く見せる色使いや照明の使い方4選のイメージ

部屋を広く見せるための色使いや照明の使い方は、以下の4つです。

  • 壁や天井、床など部屋全体に明るい色を選ぶ
  • 家具やインテリアは暗い色を選ぶ
  • 自然光を取り入れる
  • 間接照明で奥行きを演出する

それぞれ詳しくみていきましょう。

壁や天井、床など部屋全体に明るい色を選ぶ

壁や天井、床など部屋全体に明るい色を選ぶイメージ

壁や天井、床など部屋全体を明るい色で統一すると、部屋が広く見えます。

白やベージュなどの明るい色は「膨張色」と呼ばれ、実際の大きさよりも大きく見せる効果があるからです。

部屋のなかでも大きな面積を占める壁や天井、床などを明るい色でそろえることで、開放感のある部屋になるでしょう。

家具やインテリアは暗い色を選ぶ

家具やインテリアは暗い色を選ぶイメージ

家具やインテリアは、壁や床などの明るい色に対して暗い色を選ぶとよいでしょう。

青などの寒色系、黒や茶などの暗い色は「後退色」と呼ばれ、実際の距離よりも遠くにあるように見せる効果があります。

壁や天井、床などの明るい色に対して家具やインテリアなどを暗い色にすると、コントラストの効果で視覚的な奥行きが生まれます。

自然光を取り入れる

採光・風通しがいい家イメージ

自然光を取り入れることも部屋を広く見せるために重要な要素です。自然光が室内に入ることで、部屋全体が明るく開放的に見え、快適な生活空間を作り出します。

カーテンやブラインドを使用して、できるだけ多くの自然光を取り入れるようにしましょう。

間接照明で奥行きを演出する

間接照明で奥行きを演出するイメージ

間接照明は部屋を柔らかく明るく照らし、奥行きを演出するのに効果的です。

天井や壁に取り付けたスポットライトやダウンライト、ライトシェードなどを使用して、間接的に光を広げることができます。

照明の明るさや色温度にも注意し、適切なバランスを保つようにしましょう。

部屋を広く見せる方法|家具やインテリアの選び方5選

部屋を広く見せる家具やインテリアの選び方5選のイメージ

部屋を広く見せるための家具やインテリアの選び方は、以下の5つです。

  • 背が低くてコンパクトな家具を選ぶ
  • 家具のデザインを統一する
  • 透明な家具を取り入れる
  • 収納機能のある家具を選ぶ
  • 脚が細いデザインの家具を選ぶ

それぞれ詳しくみていきましょう。

関連記事:「おしゃれ!」と言われるインテリアのコツとは?選び方・レイアウトのポイント

背が低くてコンパクトな家具を選ぶ

背が低くてコンパクトな家具を選ぶイメージ

高さのある家具は部屋が狭く感じられる原因になります。

部屋を広く見せるには、背が低くてコンパクトな家具を選びましょう。

壁や空間に余白が生まれ、広くすっきりとした印象の部屋になります。

家具のデザインを統一する

家具のデザインを統一するイメージ

家具やインテリアのデザインを統一ことも、部屋を広く見せる方法のひとつです。

北欧風、ナチュラルテイスト、アジアンテイストなど家具の素材感やテイストをそろえましょう。

家具のデザインやテイストがバラバラな場合は、それぞれが悪目立ちしてしまい、圧迫感を感じる部屋になってしまうこともあります。

透明な家具を取り入れる

透明な家具を取り入れるイメージ

透明な家具で、空間に広がりをもたせることができます。

ガラス製のテーブルやシェルフなどは透けていることで空間の遮りを感じさせません。

ガラス越しに見える床や壁が空間に広がりを感じさせてくれ、部屋を広く見せてくれます。

収納機能のある家具を選ぶ

収納機能のある家具を選ぶイメージ

部屋を広く見せるためには、収納機能のある家具を選ぶことが重要です。

収納機能のある家具は、物をすっきりと収納できるため、部屋全体が整理された印象を与えます。たとえば、引き出しや収納スペースが付いたベッドやテーブルを選ぶことで、雑多なものを収納し、床面をスッキリさせることができます。

また、収納機能のある家具は、家具の数を減らすことができるため、部屋全体がより広々とした印象を与えます。

脚が細いデザインの家具を選ぶ

脚が細いデザインの家具を選ぶイメージ

部屋を広く見せたい場合はできるだけ脚が細い家具を選びましょう。

脚が細いデザインを選ぶことで、視覚的に床が広く感じられます。

床面に空間が広がり、部屋全体がより広く感じられる効果があります。

また、透明な素材や明るい色を選ぶことで、さらに広がりを感じさせることができます。

部屋を広く見せる方法|レイアウト5選 

部屋を広く見せるレイアウト方法5選のイメージ

部屋を広く見せるためのレイアウト方法は、以下の4つです。

  • 背の高い家具を手前に、背の低い家具を奥に配置する
  • 部屋の中央に大きな家具を置かない
  • 背の高い家具は壁際に置く
  • フォーカルポイントをつくる
  • 窓の前には何も置かない

それぞれ詳しくみていきましょう。

背の高い家具を手前に、背の低い家具を奥に配置する

手前から奥に向かって家具が低くなるように配置する方法によって、目線が遠くまで伸びるため、部屋全体を見通せて部屋が広く感じられます。

たとえば食器棚や本棚など、背の高い家具はなるべく入口の近くに置きましょう。

小さめの棚やソファなど背の低い家具は部屋の奥に置くようにしましょう。

    部屋の中央に大きな家具を置かない

    大きな家具を部屋の中央に置いてしまうと、全体的にごちゃついた印象になります。

    ソファやタンスなどの大きな家具は壁面に配置し、中央の床面が空いている状態にしましょう。そうすると部屋が広く見えます。

    また、濃い色のラグマットやカーペットも、中央に敷くのは同じ理由からあまりおすすめできません。

    部屋を大きく見せたいのであれば、中央に敷くマットはせめてあまり目立たない薄い色のものにしましょう。

    背の高い家具は壁際に置く

    背の高い家具は壁際に置くイメージ

    背の高い家具は、部屋を狭く感じさせてしまうため、基本的には置かないようにしましょう。

    どうしても必要な場合には、窓際ではなく壁に沿わせて配置しましょう。壁際以外に置くと、家具の高さが必要以上に目立ち、圧迫感を覚えてしまうためです。

    お部屋の収納は、収納つきベッドや床下収納、作りつけ戸棚、引き出しつきのテレビボードなどを積極的に利用し、大きなタンスは極力置かないようにしましょう。

    フォーカルポイントをつくる

    フォーカルポイントをつくるイメージ

    部屋の中で視線が集中する場所を「フォーカルポイント」と呼びますが、このフォーカルポイントを部屋の奥に配置することで、部屋を広く感じさせることができます。

    写真や絵画、ディスプレイ用の棚に飾る小物なども、フォーカルポイントになります。

    これらを部屋の一番奥の壁面に配置し、視線が集中するようにしてみましょう。

    窓の前には何も置かない

    窓の前には何も置かないイメージ

    広い窓はそれだけで解放感を感じられるものです。

    窓の前には家具は置かず、開閉もしっかりできるようにしておくことで、すっきりとしたお部屋になります。

    また、窓の前に物を置かないことで、窓からの自然光が部屋に入り、明るく広々とした雰囲気を作り出します。

    窓からの景色を楽しむことができ、部屋に自然の一部を取り入れることができます。

    部屋を広く見せる方法|その他の工夫

    部屋を広く見せるその他の工夫、大きな鏡を置くイメージ

    部屋を広く見せるための工夫として、他にも以下の2つが挙げられます。

    • 大きな鏡を置く
    • カーテンはストライプ柄にする

    それぞれ詳しくみていきましょう。

    大きな鏡を置く

    大きな鏡を置くイメージ

    大きな鏡を置くことで、部屋に奥行きができます。

    鏡は光を反射し、部屋を明るく感じさせ、反射する景色が広がりを与えます。

    特に、壁全体に大きな鏡を取り付けることで部屋全体の広がりを演出することができます。

    また、鏡を部屋の対角線上に配置すると、部屋の奥行きを強調し、広がりを感じやすくなります。

    ただし、鏡を配置する際は、反射する景色や配置場所に注意し、部屋のバランスを保つことが重要です。

    カーテンはストライプ柄にする

    カーテンはストライプ柄にするイメージ

    カーテンの柄はストライプがおすすめです。

    ストライプ柄は水平方向に広がるラインが視覚的な奥行きを演出し、部屋を広く感じさせます。

    特に、垂直方向にストライプが配置されたカーテンは天井を高く見せ、部屋全体の空間に広がりをもたせます。

    明るい色や柔らかいトーンのストライプ柄を選ぶと、部屋がより明るく、広々とした雰囲気を作り出すことができます。

    また、カーテンを床から天井まで長く取り付けることで、部屋全体の高さを強調し、広がりを感じやすくなります。

    部屋を広く見せる方法には、このようにさまざまなものがあります。この記事を参考に、広々とした部屋作りをしましょう。